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考察 テレビアニメ『カイバ』まとめ記事 第1話”名はワープ”

飛ぶパルに乗り逃げるカイバ

『カイジ』でも『YAIBA』でもなく、『カイバ』です。

湯浅監督作品を調べていて知ったこの作品。

時代不詳な絵柄に、シリアスで興味深い内容の作品ですが、なかなか難解な作りをしていて一度見ただけでは理解し切れず・・

本編を見つつ、古い解説サイトや掲示板を読み漁り、そういう事だったのかー、と納得し次の話を見る。その繰り返しでした。

2度目の視聴では初回とは違う視点、感覚で見られる・・

そんな2度も3度もおいしい作品です。

放送がWOWOWのみだったこともあり、なかなかマイナーで取扱いサイトが少ないため、ちらで情報を集めてまとめてみたいと思います

見たことない方も興味があれば是非ご視聴を。

けっこう重い内容なので・・見る時はちょっと覚悟が必要かもしれません。

でも悲しくもロマンチックで、心に残るお話です。

作品紹介

カイバDVDのジャケットイラスト
©2008湯浅政明 マッドハウス/カイバ製作委員会

2008年4月10日から7月24日までWOWOWで放送。

映画『マインド・ゲーム』、アニメ『ケモノヅメ』などの作品を手がけた湯浅政明テレビシリーズ第二弾。

第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞。

題名の「カイバ」は脳の記憶に関わる器官「海馬」のことである。

前作とは打って変わり手塚治虫の画風に近いキャラクターデザインで、絵本のような世界観を作り上げている。一方で構成やストーリーなどには共通点も多い。Wikipediaさんより

あらすじ

体が死んでしまっても別の体に記憶を移し変え、永遠に生きられるようになった世界・・記憶のデータ化ができる世界が舞台です。

元の体が死んでいなくても、魅力的な体があれば乗り換えができ、また、嫌な記憶を消し去り、楽しい記憶だけを埋め込むこともできる。

その他、記憶の改ざんも可能な世界。

文明が進んだ超先進的な世界で、記憶のデータ化により一部の浅はかな幸せは満たされると同時に、様々な弊害が起こります。

これが一話一話、すすむ度に語られていくんですけど・・うーん、、悲しい。切ない。

また、記憶の乗り換えやボディを買う事ができるのはお金がある上流階級の一部の人のみ。

ん・・?なんか聞いたことあるお話?
そうです、この辺は『銀河鉄道999』のお話と少し似ています。

この混沌とした世界で、記憶を失った主人公カイバが星々をめぐり、たくさんの人と出会い、少しずつ記憶を取り戻していく・・・

「どれが僕?君はダレ?どれが君?僕はダレ?」

カイバがすべての記憶を取り戻した時、いったい何が起こるのか・・・

SF・ファンタジー・ラブストーリー。

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詳しいストーリー

第1話 名はワープ

パームのデザイン画

冒頭シーン

主人公カイバが目を覚ますシーンからこのお話は始まります。

カイバの胸には穴が開いていて、おへそ辺りには三角のようなマークがついています。

首から下げたロケットペンダントには見覚えのない女の子の写真が入っていて、その写真はなぜかブレている・・

カイバはすべての記憶をなくした状態で目を覚ましたのでした。

胸の穴に気づくカイバ
カイバのペンダントの中の写真に写ったネイロ

カイバの元へ一人の男・ポポが現れます。

大きな銃のようなものを抱えて・・

ポポ『大丈夫・・か?』

カイバ『大丈夫・・だ・・』

会話がやけにぎこちない。

カイバは不審な表情、ポポも意味深な表情・・

そしてカイバの背後に、浮遊する大きな機械のようなものが接近し、ポポは狙いを定め巨大な銃を発砲します。

カイバを狙ったのか、カイバの後ろの浮遊する機械を狙ったのか・・

この時点では分かりません。

そこへ突如、ひとつ目の鳥・パルが現れ、カイバを乗せて逃げていきます。

銃を向けてきたポポも、助けてくれたパルも、カイバの事を知っているようでした・・

パルの背中に乗り、記憶を吸い取る機械から逃げるカイバ。

飛ぶパルに乗って逃げるカイバ

近づいてきた機械を、カイバは見るだけで消し去ることができます。

この不思議な能力は無意識に使っていると思われます。

追手を特殊能力で破壊するカイバ

一つ目の鳥、パルのおかげでカイバはなんとか追手から逃れます。

下流階級の人々の暮らし

追手から逃れたカイバはここで暮らす人々の日常の一コマを目撃します。

このシーンではこの物語の設定の説明的な内容が多く含まれています。

・記憶は小さなチップにつめて体から取り出せる

・記憶を取られた体はもぬけの殻となる

(死んではいないが記憶がない状態でいつまで保てるかは謎)

・まるで自分が経験したように、好きな記憶を自分の記憶に足すことができる

・好きな体があれば乗り換えることができる

・下級に住む人は体や記憶を奪おうとするヤツらに捕まらないよう暮らしている

こんなところでしょうか。

再びポポ登場

カイバの元に再びポポが現れます。

ポポはここ下流階級の人々から信頼され人望も厚いことが伺えます。

そしてこのシーンで、ポポはカイバが記憶を失っていることに気が付きます

カイバに握手を求めるポポ

この後ポポからカイバへ、この星の説明がされます。

・この星は上流階級と下流階級に分かれている

・上流と下流はぶ厚い雲でさえぎられていて、簡単には通れない

・さえぎる雲は”電解雲”といい、生身の人間が通過すると記憶を失ってしまう

この星の王が死んだ人間の記憶を蓄積する方法を発見し広めた

・金持ちは体を乗り換え生き続け、下流のものは体や記憶を奪われる

第一話なので説明が多いですね。

上流の妖しいバーにて・・

ポポは、カイバの記憶や命が狙われていると言い、二人はエレベーターで上流へ登っていきます。

妖しい雰囲気のバーに連れていかれるカイバ。

そこでは楽しい記憶や理想的な体の密売が行われていて、どこか違法なクラブ的な雰囲気を醸し出しています。

上流のものが集う妖しいバー

バーにいた妖艶な女性・パームと耳打ちをするポポ。

”品定め”として、ポポからパームの前で下の衣類を脱ぐよう指示されます。

これが例の次の2話のエロシーンへつながるわけです。

やはり湯浅監督ですね、ええ。そのシーンさえなければ子供も見られたんですけどね・・

品定め中、たまたまバーに居合わせたマント姿の貴族・ジャクチュウがカイバのお腹にある三角のマークを見て、慌てて声をかけてきます。

ジャクチュウ『どこで捕まえた、その体を!?』

ジャクチュウに蹴りを入れカイバを逃がすポポ。

ポポはカイバに言います。

ポポ『終着地で名を名乗れ。”ワープ”。お前の名前だ。』

カイバと別れた後、ポポは不敵な笑みを浮かべます。

ポポ『ふふ、、もう奴が戻ってくることはない・・』

一方カイバは、先ほど知り合った女性・パームにかくまわれ、追手から逃れ、宇宙船の倉庫に連れていかれます。

そこに置いてあったカバのボディへ乗り移り、荷物として宇宙船で運ばれ、宇宙に逃げることを提案されます。

記憶屋キチの部屋にて

記憶屋・キチの部屋。

キチのそばに横たわる女の子。

カイバが首から下げているロケットの写真の女の子です。

名前はネイロ

そしてキチの部屋に並べられているぬいぐるみ・ひょーひょーが映ります。

そこへポポがあらわれます。何か液体のようなものが入ったバケツと大きな黒い紙を抱えています・・

ポポ『これはネイロのためだ』

そう言いながらポポは意識のないネイロに何かをしたのか・・

何がネイロのためなのか・・

電動車いすにのったキチ

宇宙船に乗れないジャクチュウ・乗り込むひょーひょー

バーにいたマントの男・ジャクチュウはカイバが宇宙船に乗り込んだことを知り、自らも乗り込もうとします。

(この際ジャクチュウはカイバの事を”ワッカ”と呼んでいます。)

乗り込もうとしたところ宇宙船の保安官・バニラにより阻止されます。

バニラのイメージイラスト

この騒動に気づいたパル。

(最初にカイバを追手から助けた鳥ですね。)

パルは宇宙船の客室にカイバのボディが乗り込んでいることを確認します。

そしてバニラの目の前に現れ気をそらせ、その隙にひょーひょーを宇宙船に忍びこませるのでした・・

頭のプロペラで飛ぶひょーひょー

捨て台詞を吐くジャクチュウ、

記憶を操作されている意識のないネイロ、

星を離れる宇宙船に向かって何か言葉をかけるキチ、

複数あるうちの一体がなくなったひょーひょーのぬいぐるみ。

これらが映し出されカイバ第1話は幕を閉じます。

色違いのたくさんのひょーひょー

解説・作品を理解するヒント

次の話に響かない程度のネタバレが含まれます。

この作品では、体と記憶がバラバラになる世界が舞台なだけあって、この体の記憶の持ち主はダレ!?

といった事態がおこります。

作品を理解しやすくするヒントとして、

★声を頼りにする

★オープニング映像

この二点があります。

声を頼りにする

ボディは変わっても基本的には、同じ記憶の持ち主は同じ声優が務めているので、声優に詳しい方や、声の聞き分けが得意な人は理解しやすいと思います。(例外あり)

オープニング映像

またオープニングで流れる映像のひとつに、カイバとネイロが向き合うシーンがあるんですが、こちらを見ても二人がどのボディに入ることになるのかが分かります。

エンディング画像

カイバを守る者・ハメる者・収集しようとする者

カイバをハメる者

ポポはカイバを助ける素振りをして、カイバのボディのみパームに売り飛ばしました。そしてポポの思惑通り、カイバの記憶はカバのボディへ・・

ポポはカイバに並々ならぬ恨みを持っている様子です。

カイバを守る者

一つ目の鳥、パル。

パルはカイバを背中に乗せて逃げ、その後ひょーひょーをカイバの乗る宇宙船に忍び込ませる手伝いをしました。

それだけの登場ですが、全て知ってから1話を見返すと・・

なかなか感慨深いんですよね~・・

カイバを収集しようとする者

マントの男、ジャクチュウ。

彼は訳あって、カイバを捕まえようとしている様子でした。

またカイバの事を『ワッカらしいボディ』と呼んでいます。ワッカとは何か・・

3つの派閥がある事を頭の片隅に入れておくと理解しやすくなります。

名前はワープ?カイバ?

タイトルも公式の解説を見ても、主人公の名前は『カイバ』なのに、1話のタイトルは『名はワープ』だし、ポポがカイバに伝えたの名前は『ワープ』でした。

これは”どちらも正解”です、とだけ言っておきます。

最後のキチの言葉

宇宙船に向かってキチが誰かに何かを伝えているシーンで1話は終わります。

音はなく口パクの映像のみなのですが、これは誰に何を言っていたのか?

湯浅監督のインタビューに答えがありました。

キチは宇宙船に乗り込んだひょーひょーに対して『がんばれ』と言っているそうです。

ポポが部屋に乗り込んでくる前に、キチはネイロに何かをしていたようでした・・・

ここを掴んでおくと2話からの話も繋がりやすくなります。

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まとめ

テレビアニメ『カイバ』の1話をまとめてみました。

全11話ありますので今後順に紹介、解説していきます。

第2話の記事はこちら。

お読みいただきありがとうございます。
感想や”ここの解釈ってこうじゃない?”とかあればお気軽にコメントくださいね♪
(お手柔らかにお願いします・笑)

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それではまた。

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