カイバ第2話の解説まとめ記事。
この記事は視聴が済んでいる方向けの記事です。ネタバレあります。
お話の解釈のヒントにどうぞ。
1話はこちら↓
詳しいストーリー・解説
第2話 密航
今回からOP前に玄田哲章さんの声でナレーションが入ります。
記憶は魂か霊魂か。
記憶はデータ化され蓄積できる世界。
肉体が滅んでもよりよい体へ記憶を移し替え、不死となる。
嫌な記憶を消去、楽しい記憶をダウンロード。
しかしそれらは上流層に限られた。
そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま、別の体に乗って旅を続けていた。
うーん、渋い声!

宇宙船の倉庫での出会い
ポポにハメられ、簡易的なカバのボディに乗り合え、宇宙貨物船ニューロン号で運ばれるカイバ。
記憶屋キチが忍び込ませたひょーひょーもそばにいます。
カバのボディもひょーひょーも、言葉をしゃべることも食べることもできない体です。
カバのボディは痛みを感じることもありません。
カイバは倉庫の中で身を潜めていた密航者・コチュという女の子と出会います。
コチュはバターという恋人と宇宙船に乗ったのですが、二人分のチケットが買えず、コチュが荷物に紛れ、一人分の料金を浮かせたそうです。
明るい性格のコチュですが、穴が開いた服を着ていて、貧しい下流層から何とか乗り込んできた感じが伝わってきます。
ひょーひょーはカイバのロケットペンダントの写真をコチュに見せて、カイバと写真の女の子・ネイロが恋人同士であることを必死にアピールします。
また、コチュの着替えシーンをカイバに見せないように必死になっていたり・・
これは、”ひょーひょーってもしかして・・ネイロ?”
と予感させます。

カイバのボディの行方
カイバは倉庫内にあった、床を通過できるボタンを踏んでしまい、客室がある階までワープしてしまいます。
とある客室の中にポポに売られたカイバの元々のボディがいるのですが・・
ここで妖艶な女性・パームとカイバのボディが二人でなにやらしているのです。
パームさん、前回品定めした甲斐がありましたね・・

その客室を覗いたひょーひょーは、すぐさまボタンを押し二人は倉庫に戻るのでした。
再び倉庫にて バターとの出会い
倉庫に戻るとコチュが恋人のバターを連れてきています。
コチュ『いい男でしょー!』
バターは無口で、決してイケメンではなくどちらかというと・・あれなんですが、コチュ曰く、『結局、まじめな人に落ち着くのよね~』だそうです。
ノリノリなコチュに対して、バターはなにやら訳ありそうな表情・・
宇宙を漂う記憶
倉庫の窓から4人は『たまご川』を目撃します。
この世界では、死んだ体から記憶が出てくるのですが、記憶は小さい楕円形の黄色い卵のような見た目をしています。
4人を乗せた宇宙船は、天の川のように大量の記憶が漂っている地点を通過します。
遠くから見ると幻想的で美しいのですが、よく見るとひとつひとつが虫の卵のよう・・それが大量に・・
うううぅ・・ぞわっとします・・
テロリスト・一想団(いっそうだん)
宇宙船の船内アナウンス
『未明、惑星ララの記憶タンクの爆破事件が起き、20万人以上の記憶溶液が空へ投げ出されました。』
(中略)
『犯人の容疑者はネイロ。所属する団体から声明文が届いています。
”我々は一想団。魂・心・良き思い出を記憶チップという牢獄に閉じ込める政府に異議を唱える。”』
船内の臨時ニュースが流れ、一想団というテロリストが事件を起こした、と伝えます。
首謀者はネイロだ、とも・・
ニュースの画面に映るネイロの姿を見て驚くカイバとひょーひょー。
先ほどのたまご川は、ララという星の記憶タンクに保存されていた大量の記憶なのでした。
ひょーひょーがネイロだとしたら、テロを起こした一想団のネイロのボディには誰が入っているのか・・・
バニラの趣味
宇宙船の保安官・バニラの自室と思われる場所で、バニラは自分の理想のダッチワイフを作り上げます。
作ると言っても、ただの人型の簡易ボディに特殊な銃を撃つだけ。
これで好みの容姿に仕上がります。
『髪は長くてタレ目で、おっぱいはなくてもいいけどそれなりで・・』
この短いシーン。
”お前の好みなんぞ聞いてねーよ”と見ている誰もが思うわけですが、これが次回以降のちょっとした伏線になっているんですよね。
切ないよバニラ・・

明かされたバターの本性
船内の客室階にて。
バターが一人で使っているはずの客室から、コチュの知らない女性が出てきます。
女性はコチュを見下ろし、『これがバターが言ってたストーカー??バターは私の下僕よ』
なんて言っちゃいます・・しかもスレンダーなコチュに対しグラマラスな女性。
バターは実はかなりのプレイボーイで、コチュは”密売するための記憶チップを運ぶためだけの要員”なのでした。
ひでー話だ・・

揉めているところに保安官・バニラが登場。
バニラ『切符を持ってない奴がウロチョロしていたから見張ってたんだ。チケットを見せろ。密航は死刑だ。』
『手助けしたものもだ。一人だけ助けてやる。』
死刑執行
バニラに問いつめられる3人。
チケットを出すバターとグラマラスな女性。それを見てショックを受けるコチュ。
そりゃそうですよね、バター一人分のチケットしか買えないから自分は荷物に紛れてたのに、実際は女性と二人分のチケットを買って客室で過ごしていたのですから・・
逃げ出す女性。
残された二人はバニラの手によって銃殺されます。
(ちなみにバターが撃たれそうになる際、別の複数の女性が止めに入ります。
バター、かなりモテてるみたいです・・)
バニラとしては、たくさんの船客が見ている中、ここで殺さなければ示しがつかない、殺した後で別の体に記憶を入れてやろう(そして大金を請求しよう)というつもりだったようですが・・

バニラ『”ウブ”かよ!チップがないんじゃ再生は無理だ』
この世界では記憶をチップ化するためにオペが必要で、それにはお金がかかるのです。
チップ化していない状態を”ウブ”と呼び、ウブの状態で死ぬと、体から卵のような記憶が流れ出て船外に排出されます。
ウブだったバターとコチュはあっけなく死んでいくのでした・・
また、この世界のにはバニラ他、保安官が所持している”カーバイル”という銃があり、撃たれた人間の体は一瞬で溶けて液体となってしまいます。恐ろしい・・
快楽目的の記憶の二重再生
カイバの元々のボディを取り返すため、カイバとひょーひょーは再びパームの客室の近くへ。
部屋の中で過剰な快楽を得たパームの体は膨張し、ついには破裂してしまいます。
騒ぎを聞きつけ、またもバニラ登場。
パームのコピーが入ったカイバのボディと会話します。
このシーンのセリフから、
・パームはポポから買ったカイバのボディに自分の記憶をコピーして快楽目的に使用していたこと
・コピーはオリジナルを殺そうとすること
が分かります。
また、パームの部屋を覗いていたのはひょーひょーでしたが、輪郭が似ていることからバターと思い込んでいました。
しかもパームの死の直前の回想シーンで、パームはバターの子供だったことが分かります。ってバター、いったい何歳だったんだ・・?
他人の記憶に入れる銃・ホーレイトー
この世界には何種類か特殊な銃が存在し、そのひとつに、人の記憶の中に入り込める、という機能を持ったものがあります。この銃は”ホーレイトー”と言います。
その銃で撃たれた人間は停止し、背後にその人間の記憶が映し出されます。
その映し出された記憶に、他人が入り込むことができ、いろいろ探れちゃうのです・・
おお嫌だ・・
コピーのパーム(カイバボディ)がオリジナルのパームを殺した疑いで、バニラはコピーを撃とうとします。
そこへバニラの上司があらわれ、捜査のためパームの記憶に入り込みます。
隙をねらって、ひょーひょーが記憶投影中のホーレイトーを盗み、カイバと一緒に逃げます。
バニラの上司はパームの記憶に閉じ込められてしまいます。
また映しだせば出られるのかな?そう信じたい・・
宇宙船を脱出するカイバ

バニラに見つかってしまい逃げる二人。バニラはカーバイルを乱射してきます。
その一発がカイバのカバボディにヒット。
普通の人間だったら即死だったので、ここはラッキーでした。
カイバの元々の体を取り戻せないまま、カイバはカバのボディでひょーひょーと一緒に脱出ポッドに乗り込み、宇宙船をあとにするのでした。
ラストシーンはバターの恋人?たちがまだ複数いて、倉庫に潜んでいたことが判明するシーンで終わります。
そんなにバターがモテることをとことんアピールする必要があったのか・・何者よバター・・
まとめ
バター・コチュというこれっきりのキャラを使って、この世界の説明を深めた2話目。
殺伐とした世界観が存分に表現されていて、なんとも重苦しい気持ちになる回でした。
宇宙船を逃げたカイバとひょーひょーはどうなるのか。
残してきたカイバの元々のボディはどうなったのか。
3話が気になりますね・・
それではまた。
第3話の記事はこちら。
考察 テレビアニメ『カイバ』まとめ記事 第3話”クロニコのながぐつ” – In My Life 映画ブログ
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