カイバの記事6話め。
以前の記事はこちらです。
こちらの記事はすでに視聴済みの方向けの記事です。
この後の話には影響しないようなネタバレがあります。
ストーリーのおさらいや解釈のヒントにどうぞ!
詳しいストーリー・解説
第6話 筋肉質な女

第6話スタッフ
脚本、絵コンテ、演出:高橋知也
絵コンテ、作画監督:JAMIE VICKERS
不調カイバ
宇宙船の中にて。窓には大量の記憶が流れていく『たまご川』が見えます。
お腹を押さえながらトイレから出てくるカイバ。
調子が悪そう・・
バニラ『次のロロは記憶の卵が流れつくところらしいよ。
連邦最大の記憶タンクがあるんだって。』
次に着く星・ロロでプレオープンしているテーマパークでのデートの誘いをもちかけるバニラ。
全くつれないカイバ。
そこへ船内にテロリストに関するの緊急ニュースが流れます。
ポポ、続いてネイロの姿が船内のモニターに映し出されます。
調子の悪いカイバは自室に戻ろうとします。
バニラはカイバが女の子の日であると勘づきます。
女の子のボディに入ってしまったためにそんな経験もするのね、カイバ・・
せめて腹をしまってくれ・・

宇宙船と接触する謎の飛行物体
船内アナウンス『これから船は、記憶の雲を通過してまいります。人の声のような雑音が聞こえる場合がございますが、実際の人格とは無縁ですので、お気になさらずお過ごしください。』
私『いやいやいや、気になるでしょ、人の声のような雑音て。』
怖すぎます。
実際に雲を通るときにいろんな人が口々に叫んでいます。
その時カイバは、宇宙船と何かの飛行物体が接触し、煙を出しながら落下していくところを目撃します。
ロロにて 老夫婦、そしてゲルとの出会い
ロロに着いたカイバは落下した物体の元へ急ぎます。
そこには壊れた機体を修理する、一人の筋肉隆々の男・ゲルがいました。
ゲルはどうやらサイボーグのようです。
ゲルを見た瞬間、カイバは何かを感じ取りますが、いったい何なのかはカイバ自身にも分からない様子。
ひょーひょーも騒いでいます。
そこへ老夫婦トリトンとカフェーが現れます。

夫婦は老後の宛てのない旅をしていて、テーマパークを目当てにロロを目指していたそう。
ふたりが乗った船が、カイバたちの乗る巨大な宇宙船にぶつかって壊れてしまったんですね。
トリトン『ここは昔から宇宙の記憶が集まる場所と言われていて、記憶の墓場と呼ばれてたようだ。それが最近今まで見たことないような巨大な基地になって、、整理されてダブった記憶は空に放たれるが、逃げ出せず空に漂っている』
カイバとゲルは協力して船を修理します。
無言なのに息ぴったりなふたり。
夫婦ふたりの記憶はチップ化しておらず、二人の思い出は自分たちの頭の中にある記憶と、写真として残したものだけ。
トリトンは写真を撮るのが好きな様子。
修理が終わったところで無言で立ち去るゲル。
寡黙だ・・
その後テーマパークへ向かうカイバとひょーひょーと老夫婦。
元気のないカイバにトリトンは言います。
トリトン『あいつのことが気になるのかい。あたりを見てごらん。いたるところにカメラが設置されている。この辺りで撮られた情報は全て中央に保管される。彼はそれを嫌っていたのかもしれん。』
他人の目にも分かるほど、カイバはゲルの事が気になっているのが分かるんですね。
三人を乗せたボートのアトラクションは記憶タワーにたどり着きます。
ロロの記憶タワーの中
記憶タワーの中へ入る一行。
カフェーははしゃぎ、そんなカフェーをトリトンは写真に納めます。
仲良さそうな夫婦。
そしてそのタワーには、記憶の検索ができるモニターがありました。
トリトン『身近な知り合い、有名人の記憶まで検索できる。ボディを持たない過去の記憶、生きている人間の記憶も公開している。』
おいおい、とんでもないもんありますね・・
ゲルの中身は女の子
カイバはワープの事を検索しようとします。
が、直後にゲルがあらわれ、タワー上階へ進んでいきます。後を追うカイバ。
急にぞわっとしたものを感じ再度トイレへ向かうカイバ。
カイバ『どうしたらいいんだ・・』
うん、とりあえずね、お腹をあっためましょう。
女子トイレから出てきたカイバは、男子トイレから出てきたゲルと鉢合わせます。
そこで初めて会話をするふたり。
調子の悪そうなカイバをゲルは心配しています。
ゲル『お前男だろ。女の体が分からないんだ』
カイバ『君は分かるの?』
ゲル『女だからな』
かわいい女の子クロニコのボディに入った男のカイバ。
筋肉隆々の男・ゲルのボディに入った女の子・・・
ゲルのボディはサイボーグで、肘から下がありません。
そしていきなりトイレをカイバに手伝わせるゲル。
私『え・・今までどうしてたの??』
ボケ担当の人でもツッコミますね、ここは。
このシーンいる?と思ったけど、ゲルのサイボーグの不良品感、はたまた戦いなどで消耗した感を表現したかったのかもね。
ゲルに名前を訪ねられたカイバ。
カイバ『え・・・・ワープ・・?』
自信なさそうに答えるカイバ。
そういやカイバって記憶喪失なんだった。
ゲルはこの星を明日発つ、と言います。
ゲルの事が気になるカイバは名残惜しそう・・
ゲルは『俺にかまうな。会ったことは誰にも言うな。』
そう言って去っていきます。
なんか訳ありそうですね、ゲル。
カイバ『何よ!!トイレまで手伝った仲じゃない!!』
・・とは言っていません。
(私の妄想のセリフです)
タンクの中の記憶の声
老夫婦の元に戻るカイバ。
記憶タワーの閲覧時間が終了となり、照明が落とされます。
そして人々の様々な怒りや絶望の声が聞こえてきます。
記憶の声『都合のいい時だけ呼び出されてすぐまた眠らされる・・』
『逃がすなら体をくれ』
『休ませてくれ、もう静かにさせてくれ』
口々に叫んでいます。
これがトリトンの言っていた、整理されてダブった記憶は空に放たれる、ってところに繋がるんでしょうね。
記憶タンクの実態、見ちゃいけないものを見たカイバと老夫婦はすぐ外に逃げます。
老夫婦の船の中にて
老夫婦の船に戻ると、そこにはゲルが。
やっぱりカイバの事が気になってたんでしょう。
船を修理してくれたお礼ができなかったことを気にしていた老夫婦。
ふたりに夕飯をご馳走します。
↓老夫婦の宇宙船

部屋には楽器があります。老夫婦は昔、流しの演奏で名を馳せていたそう。
カフェー『私の歌に伴奏をつけてくれたのよ』
お礼に一曲歌うことを提案するトリトン。
歌われた曲は『THE TREE SONG』の歌詞付きバージョン・・
3話でネギとクロニコが弾いて、その後の回では悲しいシーンのBGMに使われているあの曲です。うううぅ・・
カイバとゲルはふたりともこの曲を知っていました。
子供の聞いたことがある、と。

カイバ『ありがとう・・君に会うまで自分が男か女かもわからなくなっていた』
ゲル『お互い様だ』
カイバの肩に手を回すゲル。
ゲル『悪い。体が違うと自分でも分からなくなる・・』
カイバはゲルにそっと寄り添います。
いい雰囲気のふたり。
そうか・・カイバが女言葉になっちゃうのも、ゲルの言動が男っぽいのも、そういうことなのかも。
カフェーの秘密の記憶
カイバの名前について話すゲル。なんでワープなんて名前なのか、と。
ゲル『ワープは私たちの敵の名前。世界を住みにくくしている王だ。私の両親はワープに殺され、私も一度ワープに殺されている。奴に閉じ込められた魂を解き放たねばならない。夜はタンクに近づくな。』
そこへ小さな植物が現われます。
植物が現われる!?
双葉に小さい足がついている感じですね。
かわいい植物の姿に喜ぶカフェー。
しかし突如、植物はカフェーに襲いかかり、記憶を吸い取ってしまいます。
カイバはホーレイトーを打ちますが効果はありません。
ゲル『記憶を食う伝説の植物、カイバ!』
植物は次第にカフェーの秘密の記憶を再生し始めます。
それは・・・
音楽で世界を旅していた頃、カフェーが若い男と浮気をしていたという記憶でした。
トリトンは目の当たりにしていまいます。
おお・・2話に続き・・ひでー話だ・・
カイバ『でたらめだ・・でたらめな記憶を作っているんだ・・』
気遣うカイバ。
植物は走り去ります。
トリトン『いや、、いいんだ・・・みんな知っていたことだ』
と、トリトンー!!
なんて大きく深い器なんでしょう・・
ゲルの欲望?気持ち?
その後老夫婦の船で休ませてもらうカイバとゲル。
ゲルは横になっているカイバにチューしようとしてやめます。
カイバ『どうかした?なんかいやらしいこと考えてたんだろ?』
カイバはいたずらっぽく笑います。
ゲルは『この衝動が自分の本当の気持ちなのか分からない』と言います。
ゲル『お前もいつまでも女の体でいると、自分を見失うぞ。』
夜風に当たるためか、ゲルは船を出ていきます。
アビパからきた一想団のテロリスト
次の日、ゲルは道端で動けなくなっていたところをバニラに発見されます。
バッテリー切れ?サイボーグは不便そう・・
行方が分からなくなっていたカイバをやっと見つけ、バニラは慌てます。
バニラ『なんでこんなところにいるの?明け方大変な事件があったんだよ。』
カイバ『ずっと一緒にいたの。この人何もしてない』
カイバはゲルの潔白を訴えます。
カイバ的にはゲルは事件に関係ないことを伝えていますが、バニラは違った意味でも捉えてますね・・
そこになかなか強烈なキャラのバボが登場します。
バボはバニラの上司です。

バボ『朝焼けに
カメラに映る
サイボーグ』
(なぜか5・7・5)
あ、ドラえもんの声だ・・
水田わさびさんですね。 めちゃくちゃ高圧的なドラえもんだわ・・
ゲルは手配されているサイボーグではないとバボに伝えるバニラ。
だって大好きなクロニコ(カイバ)が違うって言うんだもん。
(内心、ゲルがテロリストだと気づいているでしょうね・・)
ちょっとわかりづらい、ここのバニラとバボの話をまとめると・・
★一想団によるテロがアビパで起き、アビパは壊滅的な被害を受けた
★アビパから流送されたゲルのボディの中にはテロリストの一人が乗り込んでいて、そのボディが指名手配になっている
★この星のそこら中にあるカメラにゲルの姿が映っていたことで判明した
ってことですね。
ちなみにアビパは前回カイバが訪れた星です。
パッチと彼女の顔がよぎるカイバ。
たぶんふたりとも、、無事じゃなさそうだよね・・
バニラのピンチ
そしてバボはバニラが誰かを密航させている疑いの話に焦点を当てます。
手配されたテロリストと密航している女の繋がりに探りを入れている感じですね。
カメラにカイバが映っていたのか、その他にも誰かに密告のようなことをされたのか・・とにかくバニラ、ピンチだ!
バボ『職権乱用だぞ!女一人勝手に乗船させて降格しているでしょう。積み立ても解約したらしいね・・記憶の転送もストップされて3日・・堕ちていく男の典型的なタイプだよ。下手なことすんな。』
このバボのセリフ、何のことやらはっきりとは分からないものの、バニラのクロニコへの思いが並々ならぬものなのかも・・と予感させます。
クロニコちゃんかわいいーとかきゃぴってるだけじゃないのか、バニラ・・
それでもバニラは室内にいるゲルとカイバを何とかかくまおうとします。
ふたりとも自分の知り合いで、駆け落ちしたところなんだ、と。
バボは去っていきます。
今回はなんとか見逃された感じですが・・ちょっと危険な感じがします・・
もぬけの殻のカフェーを連れて
トリトンは記憶が抜かれてしまったカフェーのボディを宇宙船の助手席に乗せ、ロロを去ります。
トリトン『元々どちらが倒れても行けるところまで続ける約束だ。ばあさんがどんなになっても連れ添っていく。また最初から始めるさ。ばあさんの事は俺が良く知ってるし、何よりばあさんは元気に生きとる。』
確かに、カフェーの体は生きている、でも記憶は植物のカイバに食べられちゃったんですよね・・
これ、さらっと終わるけど、かなり苦しい状況ですよね・・
記憶があって体がないのとは全く違う・・いやそれはそれでとんでもない状況だけど・・
ゲルの中身の人物は・・
ゲルとカイバは最後に抱き合いお別れをします。
ゲル『お前は誰かに似ている。お前に早く会っていたなら私の道も変わっていた気がする』
ゲルが去ったあと、ハッと何かに気づきロケットのネイロの写真を握りしめるカイバ。
バニラ『どうしたの?あいつと何かあったの?』
カイバ『昔会ったことのある、大事な人だった。きっと』
もうお分かりですね、ゲルの中身はネイロだったんですね。
これは声優さんの声の聞き分けができる人なら、ゲルがしゃべった時にすぐ分かっちゃうみたいですね。能登麻美子さんボイス。
私は気づけませんでした・・
植物のカイバが漂う記憶をむさぼり食べ、このロロでの出来事は終わります。
黒幕??ダダ様・・
ポポ『おかえり』
ネイロ『アビパの工場とロロのタンクを爆破した。ダダ様の指示通りに。』
ポポ『嬉しいよ。我々の希望のために君は身を捧げたのだ。』
今後に続きそうな、テロリスト一想団の会話で6話は終わります。
まとめ
今回は、誰かも分からない、見た目も性別も違うボディにお互い入っているのに、恋人同士のカイバとネイロが無条件で惹かれう・・・
そんなロマンチックなお話でした。
欲望、心はどこにある?そんなことがテーマかと思います。
一想団にも徐々に触れていっているし、記憶を食べる植物の名前がカイバだったこともこの先繋がりそう・・
そして次回はいよいよバニラの恋がっ・・・・・
それではまた次回!
7話の記事はこちらです。↓
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