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『銀のスプーン』30代40代・・大人の女性に特におすすめ!『月刊Kiss』系の漫画がおもしろい①

銀のスプーンタイトル

月刊Kissという女性向け漫画誌。

オトナ女子をターゲットに抜群におもしろい作品ばかり掲載されている人気の月刊漫画誌があります。

過去に掲載されドラマなどで有名になった作品は、のだめカンタービレ、ホタルノヒカリ、逃げるは恥だが役に立つ、東京タラレバ娘などなど・・

そうそうたる意欲作たち。

この他にも傑作はたくさんありますので、シリーズ化しておすすめしていきます。

銀のスプーンタイトル

銀のスプーン

解説

2010年~2017年まで『Kiss』にて連載。

全17巻。

2015年には高杉真宙主演でドラマ化されました。

(フジテレビ系昼の帯ドラマ)

私はドラマの方は見ていないんですが・・

昼ドラってドロっといている内容のものばかりなイメージだったので、こちらの作品はちょっと意外ですね。

作者は小沢真理さん

1981年、別冊フレンドにて『はるかなる星のイヴ』でデビュー。

Kiss、mimi、Cocohanaを中心に作品を掲載。

1995年に『世界でいちばん優しい音楽』で第19回講談社漫画賞少女部門を受賞。

小沢さんの作品はストーリーもとてもいいんですが、絵も上手で丁寧で素敵です。

少女漫画系は人物ばかり気合が入っていて背景は二の次、的なイメージを私は勝手に持っているのですが・・

この銀のスプーンに登場する早川家の家は模型を作り、それを元に描かれているそう。

家族がテーマなこともあって、住まいもちゃんとしたものを描く、という小沢さんの思いがあったのかもしれません。

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あらすじ

男子高校生の早川律は母親の入院時、弟妹たちの食事を用意したことをきっかけに料理に目覚めていきます。

律は学校でも有名なイケメンぶり。

律に憧れる、漫研所属の地味めな夕子にとっては雲の上の存在。

偶然にも料理がきっかけとなり、少しずつ親しくなっていきます。

そんな中、律は自分が養子であることを知ってしまいショックを受けますが・・

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おすすめポイント

あたたかい家族 おいしいご飯

ストーリーが進む中で、毎回1話に1レシピ、家庭料理が紹介されています。

漫画に出てくるレシピとしては本格的。でも家庭でつくれる、気取らず簡単にできるものばかり。

そして出てくる料理がどれもおいしそうなんですよ~

ちょっと落ち込むことがあってしょんぼり家に帰ったら・・

イケメンお兄ちゃんがこんなの作ってくれてたとか、いいなぁ~羨ましい・・w

コミックスの巻末には作者の小沢さんが実際に作り、調理のコツやアドバイスなど含めレポートが掲載されています。

実際に私もこのレシピを参考に何度か料理をしましたが、簡単でおいしいものばかりでした。

しっかりしたストーリー それぞれの物語の描写が丁寧

家族もの料理もの・・

なんかほのぼのほっこりでストーリーは生ぬるそう、、

と侮ることなかれ。

この作品は、律をはじめとし、律の弟妹や実弟、学校の友人・・

その回によってそれぞれの人物にスポットをあてていく群像劇です。

学校生活や進路、人間関係や恋愛、それぞれの物語が丁寧に描かれています。

共感できるリアルな日常だったり、時には人生の転換期と言えるような大きなできことだったり・・

律が養子であること、律の実の母親とその幼い息子(律の実弟)、そしてその彼氏となるバンドマン・・

日常ほのぼの以外にも衝撃的な人間ドラマも登場し、見どころのひとつとなっています。

読み進めるうちにどのキャラクターにも思い入れてしまいます。

律が完璧・ヒロイン夕子も好感度高し

かっこよくて優しくて、成績優秀で料理もうまい。なんでもこなす才色兼備な律。

しかも恋愛はオクテ・・という、少女漫画のヒーローとして完璧です。

またその律に思いを抱く夕子がいい子なんですよ~

漫画家を目指していてがんばって賞を取って、だんだん綺麗になっていって・・

応援したくなります。

ふたりが仲良くなる”かつぶしエピソード”は心に残ります。

親しみを持てる個性豊かな登場人物

どこかにいそう、でも個性的な顔ぶれの登場人物。

律の中学生の弟、小学生の妹はちょっと生意気だけどかわいいし、母親もいいお母さん。

出てくる人物がリアルで親しみが持てます。

個人的には律が大学のシネマ研究会で知り合う斎木(サイキックス)がおもしろい。

今にも何か出てきそうなボロアパートに住み、映画マニアでいつも下駄をはいていて、言葉遣いも古臭いというか、あまり現代では使わないような言い回しが多かったり・・

まあ変わり者なんですがけっこういい奴なんですよ。

忘れた頃に登場してなかなか和ませてくれます。

彼がメインとなる回も数話ありますが、どれもおもしろいです。

映画好きは反応してしまう

律は大学進学後、シネマ研究会に入ります。

そこには映画好きが集まり、たまーに映画の話が会話でされるのですが、これがセンスよし!

律が初めて映画を作る際のイメージの描写は芸術でした。こんな映画観てみたい。

作者の小沢さんとは映画の趣味が合いそうです、と勝手に思っていますw

まとめ

読むといつもの料理を丁寧に心を込めて作りたくなる、そんなおすすめ漫画です。

最近手抜き料理ばっかりだな・・定期的によまなきゃ・・

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