なつやぎブログ

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おすすめ短編漫画!藤田和日郎『黒美術館スプリンガルド』『黒博物館異聞マザア・グウス』

今日は私が大ファンである漫画家・藤田和日郎さんの短編作品をおすすめします!

 

”好き”とか”大好き”という言葉はこのブログでもよく使いますが、”ファン”はなかなか使わない私です。

人それぞれ感覚は違うと思いますが、私としては”一生大好きです!”レベルの”熱狂的好き”をファンという言葉で表現しています。

 

先日発売された『双亡亭壊すべし』の最新刊を含め、藤田さん作品は全作品読んでいます。原画展も行きました。ええ、ファンですから。

”いつかサイン会の抽選が当たったら、どのキャラを描いてもらおうか。やっぱりあの人か、いややっぱりあっちか・・”

とよく妄想しています。

 

それでは行ってみましょー!

 

 

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黒博物館スプリンガルド/

黒博物館異聞マザア・グウス

 

 

解説

 

藤田和日郎さんによる短編・中編作品”黒博物館”(くろはくぶつかん)シリーズ。

(講談社モーニングにて掲載)

実在した人物や事件など史実を織り交ぜつつ、メカやアクションなどの藤田節が炸裂するダークファンタジー作品です。

 

1作目の『スプリンガルド』続編の『異聞マザア・グウス』ともに2007年に発表。

スプリンガルドは全6話、マザア・グウスは全3話。

計9話が一冊のコミックスに収録されています。

 

(3作目『ゴースト アンド レディ』は2014~2015年に掲載されました。)

 

高橋留美子さんのファンである藤田さんは、それまで一貫して小学館で作品を掲載していました。黒博物館シリーズは初の講談社掲載作品です。

 

 

仁賀克雄さんによる解説

 

藤田さんがこの作品を作るきっかけとなった書籍『ロンドンの怪奇伝説』の著者・仁賀克雄さん。

仁賀さんがこの作品のために『館報』として執筆した解説もモーニングに掲載されました。コミックスにも収録されています。 

 

作者・藤田和日郎さんについて

 

初の長編作品である『うしおととら』がいちばん有名でしょう。

その次の長編『からくりサーカス』も今年(2019年)テレビアニメ化されました。

現在は少年サンデーで『双亡亭壊すべし』を連載されています。

 

藤田さんの作品は・・

太い線の熱い絵柄と、熱いセリフ、熱いお話が特徴。

もう熱々です!

 

妖怪や戦国時代などの”どこか古めかしい日本の雰囲気”を描くのが得意なのかと思いきや、重厚な雰囲気の古い時代のヨーロッパ、各国のおとぎ話の世界、おぞましいホラー的な雰囲気、めっちゃ硬そうな近代的なメカまで・・表現の幅がものすごく広い方です。

でもどれも藤田さん独特のワールドの中にありまとまりあるものになっています。

 

またなんかの博士なの?と思うくらい物事の知識が深い方です。

それぞれの作品ごとにかなりの量の書籍を参考にし、徹底した資料集めをされているそう。

(ってそんな膨大な量の情報、頭こんがらがりそうだけど・・物事を捉えるセンスがいいんだろうなぁ・・)

そんなこんなで作品の深み、奥行きが生まれていくんですね。

それを直球のエンタメでみせてくれる、そんな漫画家さんです。

 

基本的にザ・少年漫画な作風ですが、たまに青年誌でちょっと渋めの作品も発表されます。

このスプリンガルドに関しては・・ん~中間くらいでしょうか。

子供でも難しくないし大人でも楽しめる作品です。

 

 

 

 

 

 

あらすじ

 

舞台は19世紀のイギリス帝国。

 

ロンドンにひっそりと佇む秘密の博物館。

そこはイギリスで起こった歴代の事件の証拠品が集められている『黒博物館(ブラックミュージアム)』。

 

ある日その博物館に、警部のロッケンフィールドと名乗る男が訪れます。

”バネ足ジャック”の資料を見せてくれ、と。

 

”バネ足ジャック”の事件。

1837年からロンドンで起こった、バネ足をつけた人物による女性ばかりが狙われた怪事件です。

事件は最初のうちは女性を驚かして逃げるいたずらでした。その後バネ足男はぱったり姿を消します。

そして3年後・・

バネ足男は女性を次々と殺害していくという、恐ろしい殺人鬼として再び人々の前に現れたのです。

 

博物館に訪れたロッケンフィールド警部はなぜかこの事件について詳しくて・・

謎が多いこの事件の真相が分かっていきます・・・

 

 

 

 

おすすめポイント

 

キャラが良すぎる登場人物たち

 

登場人物のキャラがいいですね~

みんないいです。

モブまで書き込みされていて人物の書き分けもしっかりしています。

 

ウォルター!!なによりもウォルター!!

 

主人公ウォルター。金持ちであることをいいことに、やりたい放題ワガママ、いたずらや品のない遊びばかりしている(していた)放蕩貴族。

 

そんなウォルターですが、メイドのマーガレットの前だけでは別人になってしまいます。

恋してるんですね、マーガレットに。

憎めないかわいい奴なんですよ、実は。

 

そしてこのウォルターの哲学がいい!!最高だー

名言も飛び出しますよ!

 

私の中では、藤田さんの作品通しても上位にランクインする好きなキャラです。

 

 

優しく強いマーガレット

 

ウォルターの想い人マーガレット。

おとなしくちょっと地味なんですが、芯が強くブレない心の持ち主。素敵な女性です。

ちょっと天然なところもあるかな。ウォルターの気持ちには全く気付いていませんね。

 

弁護士に見初められ婚約をしています。

メイドと弁護士。身分違いの結婚ですね。

 

 

 

 

 

 

おてんば令嬢ジュリエットがかわいい!

 

異聞マザア・グウスに登場する、ウォルターの姪であるジュリエット

 

気が強くておてんば、初めて会ったアーサーを振り回します。でもか弱い部分もあって魅力的ですね~。表情がとても豊かなのも印象的。

 

そしてジュリエットが惹かれてしまうのは・・・

やっぱりウォルター伯父さんと一緒なんですよね~

 

ウォルター『ストレイドの家系はこういう奴らに弱いぜ』

 

このセリフ好き!

何って??読んでみてください!

 

 

対照的なふたり

 

ウォルターとマーガレット、アーサーとジュリエット。

正反対の全然違うタイプのふたりがお互いの魅力を際立たせています。

いや~本当うまいよな~

 

悪者たちのおぞましさが画面からビシバシ放出されている

 

悪い奴らが気持ち悪く恐ろしいです。

藤田さんは正気ではない人物を描くのもとても上手ですね。

目がこわいんだよなぁ、目が・・

 

キュレーター(学芸員)さんがかわいい

 

警部を名乗る男からバネ足ジャックの話を聞く、黒博物館のキュレーターさん。

もう毎回リアクションが良すぎて最高です。

読者の気持ちを代弁をしてくれているかのようでめちゃくちゃ親近感がわきます。

 

左目が前髪で隠れていたり、ちょっとミステリアスなのも魅力ですね。

あの目、いつか見られるのかな・・??

 

藤田さんの描く女性は不思議とかわいいんだよな~

 

 

 

 

大迫力のアクションシーン

 

藤田さんらしい、ものすごい書き込み量と大胆な構図のアクションシーンはこの作品でも堪能できます。

足元からのあおりの構図が多く、バネ足ジャックの迫力ある怪人ぶりが見事に表現されています。

 

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ウォルターの恋が・・深い! 

 

マーガレットに惹かれる理由

 

幼い頃に母親を亡くしているウォルター。

マーガレットに惹かれるのは恋という感情だけではないんですよね。

もー、ウォルターさん。

実は母性本能をくすぐってくるヤツですよ。そんなのずるいっ。

 

 

 

切ない恋の行方は・・

 

婚約者がいる相手にかなわない思いを抱くウォルター。

結婚式の式場の前に立つウォルター・・

マーガレットの花嫁姿を見たあとのウォルター・・

 

これは見どころです!

 

 

 

 

 

まとめ

 

記念すべき?なつやぎブログ100記事め。

藤田さんの記事を持ってきました!(超自己満)

これを書くために3記事もアップしちゃったよ、今日。

 

今回書いていて、本当に大好きなものって言葉にしておすすめするのって難しいんだなって気づきました。

理屈でなく惹かれるものだから、冷静になって魅力を言葉にするのが難しい・・

 

なので、おすすめの文より藤田さんの良さを語っている文の方が割合が多い気がしないでもない・・ようなw

だって好きなんだもん!

 

藤田さんの漫画はどれもおすすめなのですが、1冊で終わるこのスプリンガルドとマザアグウスは気軽に読めるところがいいですね。

ぜひぜひ読んでみてね!

 

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