有頂天家族のアニメシリーズを軸に有頂天家族を語る【有頂天家族まとめ】!
アニメではカットされたシーンやモデルになったもの場所&感想などまとめていきます~
今回はアニメ1期の第2話~第4話をまとめていくよ!
一部ネタバレがありますのでご注意ください!
登場人物紹介&第1話のまとめはこちらから↓

↑森見さん独特の古めかしい文章の雰囲気で現代コメディが味わえるのは原作小説だけ!
第2話『母と雷神様』
アニメの第2話は主に下鴨家の次男・矢二郎の登場&母・桃仙の4兄弟への家族愛が描かれています。
アニメ第2話 原作からの補填・舞台や小ネタ
◆母・桃仙はタカラヅカ”罹患者”
初登場が何だかよく分からないやたら気取った衣装&立ち居振る舞いの母・桃仙。
これは宝塚歌劇団を愛している桃仙が遊びでしている化け姿で、この界隈では有名らしいです。
この遊びに付き合う息子たちは母の王子姿に合うように乙女の姿に化けるそうな・・
矢三郎は今回出てきたけど、矢一郎&矢四郎はどんな乙女に化けるんでしょうね。
矢四郎はそのままかわいいっぽいけど、矢一郎の乙女姿・・・・・
気になる~(笑)
切れ長アイのクール系美女かもしれません。
それは筆者好みだわ♪
矢三郎は第1話ではずっと女子高生姿だったし、今回も登場は深窓の令嬢風・・
矢三郎って・・・女装好き?
有頂天家族作中では宝塚にハマった人を”罹患者”と表現しています。
確かに・・
筆者のまわりにも宝塚好きが何名かいますがみんな罹患者ですね(笑)
そしてみんなとても楽しそう幸せそう・・!
桃仙も父・総一郎亡きあとさらにどっぷりと沼にハマっているようです。
この場所の舞台・モデル

『BON BON CAFE』→閉業しました
二階にビリヤード台があるお店のモデル「ボンボンカフェ」。
有頂天家族協賛店です。
鴨川デルタにほど近く、テラス席では大文字が眺められる好立地。
写真を見る限り・・ビリヤード台はない様子。
◆下鴨家・夷川家の狸たちの通り名
夷川の”金閣&銀閣”のように原作では下鴨家の狸たちにも通り名がついています。
母・桃仙→黒服の王子(自分でつけた)
矢三郎→腐れ大学生
矢一郎→鴨虎
矢四郎→尻尾丸出しくん
矢二郎はないのかな~と思ったけど、昔は”京都一やる気のない狸”今は”蛙になった狸”でじゅうぶん伝わりますね。
矢一郎は怒ると虎の姿に化けるので鴨虎(かもとら)。
語呂もいいしもっと浸透してもよさそうですが、アニメでも小説でも結局あまり出てこない通り名です。
◆カエルになった矢二郎が戻れなくなったのは2年も前
桃仙に続き洛中においてもっともやる気のない狸で現在は古井戸の中の蛙、下鴨家の次男・矢二郎が初登場。
酒飲み同士、父と過ごした時間が一番長かったのがこの矢二郎。
父の死後から古井戸にこもるようになり蛙から元に戻れなくなったと気づいたのは2年も前、ということが原作を読むと分かります。
戻れなくなったのが2年前でさらにその前から蛙の姿だったわけですから相当長い間矢二郎は蛙姿のままってことです。
私は次兄の毛並みを忘れてしまった
森見登美彦 有頂天家族より
この一文、哀愁を帯びているものの”毛並み”っての狸らしくていいですよね。
なぜ狸のお兄ちゃんが蛙?そんなに長い間・・??
その謎は今後明らかになってきます。
◆矢二郎”蛙参り”が流行
六道珍皇寺の古井戸にこもった矢二郎。
狸の頃は友達もいなかった矢二郎が、蛙になって井戸にこもったら人気者に・・!?
井戸に向かって矢二郎に悩み事など話すと”翌朝たいへんスッキリして便秘解消や美容にも効果的”と評判になり、夜な夜な狸たちが訪れるようになったようです。
この悩みごと相談に関してのパートでは矢三郎の格言とでも言うべきすばらしい名言が披露されています。
気になる方は原作小説を!
この場所の舞台・モデル

『六道珍皇寺の井戸』
この井戸は冥界へと続いており、平安時代の公卿・小野篁(おののたかむら)がこの世とあの世を行き来するのに使ったとの逸話があります。
小野篁は昼は朝廷で働き夜はこの井戸を通って冥府へ出向き閻魔大王の元で裁判補佐の仕事をしていたそうです。
って小野篁さん働きすぎ・・!(笑)
井戸は一般公開はされていないので・・悩み相談も受け付けていません(笑)
◆原作では矢二郎と祖母の関係はよくないらしい
アニメではカットされたシーン。
蛙から戻るために祖母の力を借りたら?と助言した矢三郎に対しての矢二郎の言葉。
『あんな性悪クソばばあの手を借りるくらいなら、生涯蛙で悔いはない』
のんびりした矢二郎が汚い言葉を使うとは・・
原因は詳しくは書かれていないものの、何やらひと悶着あったようですね。
→これは第二部の原作を読むとこの矢二郎のセリフの意味・祖母の関係性がはっきりと判明します。
有頂天家族2まとめ②
気になる方はこちら↑もどうぞ~
◆偽電気ブランは夷川発電所の裏でこっそり作られている
狸が作る狸のためのお酒、偽電気ブラン。
早雲がオーナーである夷川発電所の裏の工場で密造されています。
人間の中にも隠れ愛飲者が多いという偽電気ブラン。
隠れ愛飲者とは『夜は短し歩けよ乙女』の李白だったりするわけです。
こういった同作者の横のつながりはファンにはたまらないですね~!
電気ブランは実在するお酒。
Amazonの商品ページの下の方『これを買った人はこれも買っています』的なところに赤玉スイートワインとの組み合わせが表示されてなんだか嬉しかったです(笑)
電気ブランと赤玉スイートワインを組み合わせで買った人は・・・
同志だ・・!
この場所の舞台・モデル

『夷川発電所』
京都市左京区に大正時代からある水力発電所。
日本一小さな水力発電所で琵琶湖疎水の水力を利用し発電しています。

『秋月橋』
夷川発電所のすぐ近く下流側にある小さな橋。
この下を通った琵琶湖疏水はのちに鴨川へ合流します。
◆矢一郎の人力車は父の形見
矢一郎が口笛で呼んだのは京都の名高いからくり職人が発明した偽車夫で父から譲りうけたもの。
なかなかの年季もので動きが悪くなっているようですが矢一郎は父の形見として大切にしています。
あれはどういった仕掛けで動いているんでしょう・・
狸が化けているわけではないだろうし・・充電式・・?
いや、からくりだからネジがたくさんあって、、ゼンマイ式?
なんて野暮なこと言ったらダメですね(笑)
◆海よりも深い母・桃仙の愛
アニメ有頂天家族第2話は桃仙の四兄弟に対する深い愛に包まれ終了。
母キャラ(ムーミンママとかおフネさんとか)好きな筆者はここでノックアウトでしたね(笑)
これはこれはいいお話に違いない!と確信した第2話でありました。
この場所の舞台・モデル

『下鴨神社・舞殿』
下鴨一家が寄り添うのは下鴨神社の舞殿。
冬にはこの真ん中にコタツが置かれていみんなで憩っていました。
第3話『薬師坊の奥座敷』
第三話は納涼船に出す船を矢三郎と矢四郎で手配するお話・・
というのがストーリー的な説明で、この回は矢四郎がひたすらかわいい回です!(笑)
アニメ第3話 原作からの補填・舞台や小ネタ
◆”奥座敷”とは天狗たちが使う乗り物の一種
矢三郎たちが赤玉先生の元へ借りに来たのは”奥座敷”。
狸たちは飛ぶことはできないので何かしらの浮遊物体を使わないと納涼船を出すことができません。
奥座敷はお酒が飛行力のエネルギー源なので・・自分で飲みたい赤玉先生は使わないようですね。
使わぬのなら私にください、赤玉先生・・!(笑)
◆天狗らしくない優しそうな岩屋山金光坊
今回初登場、岩屋山金光坊。
赤玉先生の天狗仲間です。
金光坊は二代目に山を引き継ぎ自身は大阪で趣味のカメラ屋をはじめました。
だからなのか元々なのか、天狗にしては穏やかでのんびりした雰囲気ですよね。
矢三郎と矢四郎にもとっても優しい。
金光坊は自身の二代目に誘われて京都へ遊びにきているところ。
五山の送り火も見学する予定だとか。
金光坊は赤玉先生と違い二代目ともいい関係が築けているようですね。
◆赤玉先生は二代目と縁を切っている
アニメ1期の有頂天家族では、赤玉先生の実の息子である二代目は登場しません。
原作ではこの岩屋山金光坊との会話の中で少し触れています。
赤玉先生は二代目と”三十六峰を震撼させる大喧嘩”をし、当時現役の赤玉先生は二代目をねじ伏せたそう。
敗れた二代目は日本各地を旅した後に英国へ渡った、と書かれています。
また、赤玉先生の子と思えないほどの美貌の持ち主で「水もしたたるイイ天狗」らしい、とも・・
ちなみにふたりの喧嘩の原因は・・
”恋の鞘当て”だそうですよ・・
恋の鞘当てかぁ・・
赤玉先生と二代目って好きなタイプが似てたりしてね。
ん・・?
ってことは二代目ってもしかして・・・・・
(広がる妄想・・)
◆矢三郎がズッコケるのはやはり「偽魔王杉事件」のため
金光坊との会話中矢三郎が焦ったりズッコケるのはやはりあの偽魔王杉事件(まとめ①参照)があったためです。
赤玉先生が飛べなくなった原因をつくったのは矢三郎(と弁天)ということを金光坊は知らないようです。
この場所の舞台・モデル

『河合橋』
高野川にかかる河合橋。
賀茂川と合流し鴨川となるデルタすぐの上流にあります。
如意ヶ嶽の大文字と叡電の出町柳駅が奥に見えます。
◆扇屋・西崎源右衛門商店は海に通じている
弁天がいるという老舗の扇屋を訪れる矢三郎&矢四郎。
線香の香りが強くて矢四郎はむせちゃってます。
さっそく尻尾を出してますね。かわいい。
矢四郎を見守る矢三郎の目が優しくていい感じ。
矢三郎はいいお兄ちゃんなんだろうな~
この場所の舞台・モデル

三条麩屋にある扇屋『白竹堂』。
西崎源右衛門商店のモデル。
中に入ったことはありませんが見る限り裏側は海ではない様子(笑)
◆弁天の休息場所・時計台
弁天の時計台は何となく『紅の豚』のジーナの庭を思い出しますよね。
こんなところで余暇をすごしてみたいもんです・・
”大正時代に成功した貿易商が建てた堂々たる洋館であるが、今は八割がた海中に没している”
という通り、ほとんどが海に浸かっているし傾いちゃってます。
この場所の舞台・モデル

『旧家邊徳(かべとく)時計店』
弁天の休憩所である時計台がある建物は白竹堂の近く、三条通りに面するこの建物ではないかと言われています。
確かにレンガのデザインがそのままです。

↑その昔、屋上には時計があったそう。
日本で最古の時計貴金属商で、登録有形文化財となっています。
◆クジラの尻尾をひっぱりたくなることってある?(笑)
弁天は鯨の尻尾をひっぱるためここにきた、と。
”鯨の尻尾をひっぱりたい!”
みなさまそんな感覚になったことありますか?
ひっぱってみたいかと聞かれたら私の場合はYESですが、自ら思い立つことはないでしょう(笑)
クジラの尻尾を引っ張るとか桜を散らすとか・・
弁天様の遊びはスケールがでかいんだよな
この豪快さと突拍子の無さは弁天の魅力のひとつでもあります。
◆風人雷神の扇のしくみ
赤玉先生が弁天にあげ、矢三郎が那須与一ごっこで傷つけた風神雷神の扇。
ちょうど西崎源右衛門商店に出していた修理が終わったところ。
この扇は、風神の面で仰ぐと大風が起こり雷神の面で仰げば雷雨となる・・
そんな力を持っています。
”赤玉先生はこれを駆使して幾多の出かけたくない会合をお流れにした”そうです。
ものすごい個人的なことに使ってたんですね。
ちなみに奥座敷の原動力である”茶釜エンジン”は湯も沸かせるそうな。
湯を沸かせるって・・
その情報いる??
うん、全然いりませんね(笑)
原作にそうあったので一応書きました~
ケトルみたいで便利、茶釜エンジン!
◆またも出ました弁天の決めゼリフ!
この後もたびたび現れる弁天のセリフきました!
弁天『それでもいいの
森見登美彦 有頂天家族より
食べたいほど好きなのだもの』
奥座敷を壊したら金曜倶楽部で芸をしろ、芸がつまらなければ鍋にする、という弁天。
矢三郎、、こわすなよ~・・(フラグ)
まとめ①で書きましたが弁天は矢三郎のことが”狸として”好きなんだなと考えるとこの言葉はしっくりくるんですよね。
ここが曖昧だとそれはどんな”好き”なのか・・
なんだかモヤモヤします。
◆矢四郎いつも以上にかわいいの回
尻尾を出したり狸姿になっちゃったり、この回の矢四郎はいつもに増して可愛かった。
↓こんなの見つけました。
うん、全員揃えたい!
第4話『大文字納涼船合戦』
アニメ第4話は納涼船”合戦”。
下鴨家と夷川家が夏の夜空で花火大砲!そんな大騒ぎを繰り広げます。
この回はほぼ原作通りで分かりやすい回でした。
ってことで好きなシーンや感想を述べたいと思います!
◆矢三郎と先生はやはり先刻御承知の関係
送り火当日、すぐ近くまで来ているのに迎えに行かないと来ないとか・・
めんどくさい師匠だな・・(ボソッ)
先生を誘うのも一苦労、と思いきやすんなり受け入れる矢三郎。
矢三郎の赤玉先生への愛が感じられます。
いやもしかするとただの”慣れ”なのかもしれない(笑)
◆赤玉先生と総一郎の関係が見えてくる”偽如意ヶ嶽事件”
原作ではもう少し後に出てくる総一郎による”偽如意ヶ嶽事件”はアニメではここで登場します。
普段狸のことなど気にも留めない赤玉先生が、菓子折りを持って総一郎の元を訪れ労いの言葉をかけています。
総一郎は恩着せがましいことは一切言わない姿勢。
友好的でありお互いを敬う気持ちが伝わってきます。
何となくそこまで注目されていない気がするんですが、このふたり(二匹?)の関係もまたいいんですよね~
この場所の舞台・モデル
『如意ヶ嶽』
毎年8月16日に行われる五山の送り火で有名な左京区の山。
大文字山とも呼ばれる。京都の街が一望できるそう。
1時間ほどで登ることができ周辺の小学校の遠足の定番の地だとか。
◆桃仙の本性?が見えた!
矢一郎に止められながらも夷川家の納涼船に大砲を向ける母・桃仙。
夷川家が嫌いな母は止められません。
桃仙のこういうところが好きです(笑)
矢一郎を足蹴にする矢三郎の感じもとても好き。
◆赤玉先生の奥座敷は焼酎では飛ばない
赤玉先生が奥座敷の燃料である赤玉ポートワインを飲み干してしまい、原作では焼酎を入れてみるんですが、茶釜は焼酎を吐き出してしまいます。
赤玉ポートワインじゃないと飛ばないなんて・・
さすが赤玉先生の奥座敷ですね。
ちなみにこの日の赤玉先生の尋常ならぬ飲みっぷりは・・
いとしの弁天は夷川の船に乗り金光坊からは二代目との仲を自慢され、心中泣いていたことが原因だとか・・
赤玉先生はいじけっちゃってたわけだな
◆今回は弁天は高みの見物・・でもちゃんと指示だしてます(笑)
狸の騒動を悠々眺める弁天ですが、矢三郎に風神雷神の扇のありかを指で示します。
これは下鴨家を助けるためなのか、それとも面白そうだからなのか・・
原作を読んでも理由は書いてありませんが、
助けるため:おもしろいから
3 : 7 くらいが正解じゃないでしょうか?(笑)
弁天『食べちゃいたいほど好きなのだもの』
森見登美彦 有頂天家族より
またも出ました、弁天の名台詞。
鍋に浮かぶ矢三郎がぁ~!!
ってアニメの絵だとかわいくて呑気なもんですね(笑)
逃げて~!!
弁天の扇を無くし、奥座敷をボロボロにし、矢三郎はとにかく逃げる・・
そうして京都の夏は過ぎ去っていきます。
有頂天家族・アニメ5話~はまた別の記事で♪
まったね~♪
↓5・6話のまとめはこちら!

↓聖地に行ってきました!

↓読むべし!!
