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【有頂天家族まとめ③】名言&感想・原作からの補填・舞台やモデルなど小ネタ紹介!弁天ってどんな人??

ファインダー越しの弁天

アニメ有頂天家族の名言・小ネタや感想をまとめた【有頂天家族まとめ】!

今回は第一部の5・6話をまとめます。
原作でいうと『金曜倶楽部』の章にあたるこのふたつの回。
謎多き金曜倶楽部と弁天にスポットを当てた回となっています。
ミステリアスな弁天の謎をちょっとだけのぞいてみましょう!


↓前回の記事はこちらから

納涼船で写真を撮る下鴨家のたぬきたち
【有頂天家族まとめ②】名言&感想・原作からのカット部分など小ネタを紹介!矢四郎かわいい・・アニメ有頂天家族の名言や名文・原作からの補填やモデルになったお店、場所などまとめています。 尻尾丸出しくんという通り名を持つ弟矢四郎がとてもかわいい回です。...

ネタバレがありますのでご注意ください。

第5話『金曜倶楽部』


第5話で季節は秋に。
五山の送り日の宵に逃げた矢三郎のその後を中心に、謎めいた弁天と金曜倶楽部の実態がほんのちょっとだけ見えてきます。

アニメ第5話 原作からの補填・舞台や小ネタ


◆矢三郎が逃げた先は大坂

大阪で金光坊が趣味でやっている”商売っ気のない”中古カメラ屋で店番などして逃亡生活を過ごしている矢三郎。
2か月間、大阪と京都をこそこそ行き来して弁天から逃げていました。

矢三郎『このスリルがたまらなくもある』



原作では宝塚帰りの母・桃仙と梅田のカフェで会いますが、アニメでは京都に変わっている模様。
”息子たちが大変な時に観劇などしてちゃダメ”ってこと?かも?
原作では矢四郎の働いたお金で宝塚チケット買っていることになっているので・・
そういうことかもしれません(笑)

狸鍋を食べようとする浴衣姿の弁天
二カ月たってもいまだ矢三郎を鍋にしようとしているのか・・
気まぐれな弁天は読めません

矢三郎『まったく人間というものは、天狗よりもたちが悪い』

そもそも狸って食べられるの・・??
食べられているものなの・・??

狸のイラスト


有頂天家族をご覧の方なら一度は気になったことがあるんじゃないでしょうか。

狸は・・・
食べられます!
って私も検索して知ったのですが。
ジビエ料理を好む人にとっては常識なのかも。

ネット上では
『おいしい!』『おいしくない!』
両方の意見がでてきますね。
(おいしくないという方が断然多いですが・・)

味は素朴、問題は臭いだとか。
食後のこみ上げる獣臭がすごいらしいですよ~

雑食動物は脂肪が臭うことが多いようで、狸が食べていたもの、時期や個体によって獣臭さに差があるようです。

ちなみにこの回で出てくる淀川教授は狸の臭みをとる特殊な方法を習得しているそうですよ。


◆弁天の取巻き『弁天親衛隊』

弁天が引き連れている黒スーツの男たちは鞍馬山増正坊配下の鞍馬天狗たち。

京都の大丸前を歩く弁天と弁天親衛隊の鞍馬天狗たち
いちばん右の黒スーツが鞍馬天狗・帝金坊


弁天はよりにもよって師匠の赤玉先生ととっても仲が悪い鞍馬天狗たちと交流しているんですね。
そして完全に従えている・・・

鞍馬天狗で名前が出されているのはトップの”増正坊”、取り巻きの中の”帝金坊”と”霊山坊”のみです。



◆矢三郎七変化

原作では逃亡中の矢三郎は”金光坊を模した紐ネクタイのじじい姿”だとか、”白髪鬼のような骨董蒐集家”など、いろんな人物に化けて弁天の目を逃れようとしています。
アニメでコロコロ姿が変わってしまうとわかりずらいので、ずっと腐れ大学生姿でいてもらって助かりますね。

この場所の舞台・モデル

京都のアンティークショップ『CANDY JOY』

矢三郎の京都での隠れ家・知り合いの骨董屋のモデルはアンティークショップ『CANDY JOY』
骨董というよりアンティークという言葉が似合うオシャレなお店ですね。

逃亡生活の悲哀が染みて、飯はむやみに旨い

◆赤玉先生の世話は主に矢四郎がしている

普段矢三郎がしている赤玉先生のお世話は弟の矢四郎が担当しています。

天狗煙草とは、一本吸いつくすのに半月はかかるほど延々と燃え続ける高級煙草であり、先生の口を半月封じて弟の心労をやわらげるため、私は天満橋で手に入れてきたのである


気弱で優しい矢四郎はわがまま放題の赤玉先生に苦労しているようですね。

◆金曜倶楽部とは

金曜倶楽部は大正時代からある秘密の会合。
月に一回金曜の夜に会食を行い、忘年会は狸鍋を食べることが習わしとされています。

金曜倶楽部は7席、それぞれ七福神の名前があだ名としてつけられています。

この回では寿老人と福禄寿が欠席、5人と矢三郎で開催されました。

金曜倶楽部のメンバー・布袋、恵比寿、毘沙門、大黒

左から布袋(淀川教授・某大学農学部の教授)
恵比寿(大阪を拠点とする某銀行のえらい人)
毘沙門(岡崎のホテル『暁雲閣』の社長)←アニメでは架空のホテル名に変更されている
大黒(老舗の京料理『千歳屋』の主人)

今回欠席の寿老人は”高利貸し”をしているとか・・・

とまあ東京で言ったら品川ナンバーの車の後部座席に乗っていそうな人たちですね。

弁天が弁天と呼ばれるようになったのは金曜倶楽部のメンバーになってからなわけです。
ちなみに先代の弁天は”髭面の大男”だったそうな。



◆谷崎潤一郎も金曜倶楽部のメンバーだったとか・・

新聞小説『美食倶楽部』で知られる、明治末期から昭和中期まで活躍した文豪・谷崎潤一郎さん。

有頂天家族のお話の中では金曜倶楽部のメンバーだったとされています。
そして狸鍋を食べる決まりを作ったのも谷崎潤一郎だった、など噂されていますが・・・真偽のほどは定かではないようです。



◆父が鍋にされたのは何年前?

弁天『あなたのお父さんも鍋になったのよ
あれから何年になるのかしら
とても美味しいお鍋でしたよ』


父・総一郎が鍋にされたのはある年の金曜倶楽部の忘年会。
原作によると・・
この年の金曜倶楽部の忘年会は父の命日。
同じ日付の金曜日だった、と考えられます。

同じ日にちが同じ曜日になるのは・・例外もありますがだいたい6年後。
なので父が亡くなってから6年くらいがたっているんじゃないのかな、と考えられますね。


◆仇たちと鍋を囲めたのは狸だからこそ

淀川教授とすき焼きの肉を奪い合う矢三郎

金曜倶楽部と言えば矢三郎の父・総一郎を食べた相手。
矢三郎はそんな親の仇たちと一緒にすき焼きを食べます。
そんなあり得ないできごとも”狸だからこそ”違和感なく進んでいきます。

なにしろ相手は父を喰った連中だ
打ちとけまいぞと心に決めていたが、そんな固い決意も黄金に煌めく冷えた麦酒と旨い肉のせいで腰砕けになった

この場所の舞台・モデル

京都の老舗すき焼きや『三嶋亭』

矢三郎が天敵・金曜倶楽部と鍋を囲んだのはすき焼きや『三嶋亭』
確か原作の文中にもあったけど、店構えを見ただけでも美味しいものが食べられる雰囲気に満ちています・・


◆金曜日以外の曜日の倶楽部も存在するとか・・

森見さんの他作品『聖なる怠け者の冒険』。
このちらでは金曜倶楽部以外に他の曜日の名前の倶楽部が登場します。
土曜倶楽部、水曜倶楽部・・・

金曜倶楽部という響きにいちばん怪しさ恐ろしさを感じるのはもちろん、この有頂天家族の影響でしょうね。

淀川教授もちらっと友情出演する、『聖なる怠け者の冒険』

第5話 そのほかの名言・名文

矢三郎『天下無敵の弁天様に、どんな悩みがあるというんだ!』

海星との会話で矢二郎の悩み相談へ弁天も訪れる、と聞いた矢三郎の反応。

弁天『お月様が欲しいな!
ほら、取ってきてごらん、矢三郎』

弁天様のわがままぶり満載なセリフ。
矢三郎が無理だと言うと『能無しなのね』と続きます・・

弁天『月が綺麗だと、何だか哀しくなっちまうのよ、私』

・・・

その秘密の酒場で、我々は月に完敗した
酒を飲みながら弁天は「哀しい」と呟く

矢三郎『何をそんなに切ながっているんです?』
弁天『私に食べられるあなたが可哀想なの』

満月の美しい夜に秘密のバーで赤割をのむ弁天と矢三郎
今回の弁天はやけにセンチメンタル・・

この場所の舞台・モデル

新京極六角公園
夜の散歩中に弁天と矢三郎がビルから見下ろした公園。

第6話『紅葉狩り』


天下無敵の弁天がセンチメンタルに陥りいつも以上に気まぐれになるお話。
丸くて大きな満月と屋上の紅葉がとても美しい回です。
淀川教授と総一郎の最初で最後の会話も描かれます。

アニメ第6話 原作からの補填・舞台や小ネタ


◆弁天は赤玉先生にさらわれたけど・・

赤玉先生に連れ去られる、女子高校生の弁天


この作品の登場人物でいちばんの謎キャラ・弁天。
作者の森見さんですら、”よく分からない”とおっしゃっているミステリアスな人物です。

もう少し後ですがアニメではカットされたシーンで、弁天と矢三郎の会話にこんなものがあります。

弁天『誰もいない
大きな湖だけがいかにも冷たい冷たい感じで見渡すかぎり広がってる
自分は本当にひとりぼっちだなあ、淋しいなあと思うのだけれど、だれもいないところを歩いてゆかずにはいられないのね』

・・・・

『毎年淋しい淋しいと思いながら見ていたものだから、淋しいことと雪景色が一緒くたになっちゃった
だから私のお腹の底はいつも冷たくて寒いのよ
詩的でしょう?』


大きな湖というのは琵琶湖で、弁天が普通の人間として暮らしていた場所。
その周辺は毎年雪がたくさん降り、そこを一人で歩いていた、と弁天は言います。

森見さんは
”弁天のモヤモヤした寂しさとか空っぽな感じが赤玉先生と響いて京都についていっちゃんたんだと思う”
というお話を『有頂天家族公式読本』の中でされています。

実際はさらわれたんだけど、さらわれたかったようにも受け取れる・・
弁天は赤玉先生に連れ去られるよりも以前から、何か切なさを抱えていたようですね。

満月とほほ笑む弁天

すべてを手に入れた今日の彼女に、浮かぶだけで嬉々として恩師に微笑みかけていた昔日の面影はない


弁天の謎・・
第3部でどう触れていくのか・・
楽しみですね~!

◆”屋上で舞妓と踊る茄子の着ぐるみ”って何?

原作には弁天と矢三郎・淀川教授の夜空の散歩後のシーンで”別のビルの最上階にあるバーで舞妓姿の女性が茄子の着ぐるみと踊っているのが見えた”、とあります。
これは先ほども紹介した『聖なる怠け者の冒険』での一コマ。
あの夜・・一方こちらはこんな夜・・

京都にはいろんな人間や狸や天狗が住んでいますね。つながる森見ワールド!

紅葉した紅葉がたくさん生えているビルの屋上
アニメでは茄子の着ぐるみは・・・・
見つかりませんでした


第6話 そのほかの名言・名文

淀川教授『やれやれ
あなたはまるで天狗のようだね』

教授が知らず口にすると、弁天は月明かりの中でけらけら笑った

ビルの屋上を飛ぶ弁天と矢三郎と淀川教授

金曜倶楽部のメンバーは(全員かどうかは不明ですが)弁天が天狗にさらわれたなんて知らないわけですね。
矢三郎が狸ってことも知りません。

淀川教授『喰うからには旨く喰ってあげる
これは喰う者の義務だ
しかしね、君
本当のことを言えば、命を喰う、それだけで旨い
こうでなくっちゃいけない』

矢三郎『人間は、喰われる心配がないからそんな暢気なことを言う』

淀川教授『やけに君は喰われる側の肩を持つねえ』


世界中のいろんなものを食べた食いしん坊の淀川教授。
狸を食べることも愛だ、と言い金曜倶楽部メンバーからは『詭弁だ!』と言われる。
公式読本によれば、かつて若かりし淀川教授は詭弁論部で将来を嘱望されていたとか・・

淀川教授『あんまり痛くさえなければね、僕は狸に喰われるのがいいんだ
病院でしわくちゃになって死ぬよりも、狸の晩ご飯になる方がいい』


矢三郎『先生を喰うのは、ちと狸の手に余りますなあ』

淀川教授と会話する檻の中の総一郎

淀川教授の果てしない狸愛が伝わってきます。

淀川教授『参るね
あんまり人をびっくりさせるもんじゃないよ』

総一郎『あなたならば喋ってもかまわんかなと、ふと思ったのだ
わが生涯最後の悪戯というべきか・・・
阿呆の血のしからしむるところだ』


総一郎は鍋にされる前、淀川教授なら、と思いたぬき姿のまま喋り出します。
桃仙の命の恩人に喰われる・・・
総一郎の気持ちは計り知れませんね。

この場所の舞台・モデル

京都・千歳屋

京料理『千歳屋』
弁天が金曜倶楽部に迎えられた日、父・総一郎が鍋になった忘年会が開催された場所
このお話の中では金曜倶楽部の大黒が主人を務めている

矢三郎『俺はつくづく不思議だよ
なぜ俺は彼らを憎まないのだろうか
俺はあの教授がとても好きになってしまったし・・・
父上を鍋にして喰ってしまった弁天様に、なぜ俺は惚れたりするのかねえ』

矢二郎『そりゃ、おまえ、阿呆の血のしからしむるところさ』

紅葉の下のベンチでおにぎりを食べる矢三郎と淀川教授


仇相手に心を閉ざしていたはずなのに淀川教授と仲良くなる矢三郎。
これもまた”狸だからこそ”ですよね。

矢三郎『なぜ泣くんだろう
なにが哀しいというんだろう』

・・・

矢二郎『子どもというのは、わけもなく泣くものさ』

井戸の中の蛙の矢三郎と矢二郎

井戸のふちで泣く弁天。
深まる秋が弁天を淋しくさせてしまったようです。

でもそれもつかの間、季節は変わっていき・・
次回からは弁天様が復活されます!

ヘコアユくん

まったね~♪




7・8話の記事はこちら!↓

赤玉先生と呑み納めをする父・総一郎
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