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【有頂天家族まとめ④】名言&感想・原作からのカット部分など小ネタを紹介!矢二郎が蛙になった理由が判明!

赤玉先生と呑み納めをする父・総一郎

アニメでは第一部の7・8話、小説では『父の発つ日』の章にあたるこの部分は有頂天家族きっての”泣きどころ”

ネタバレがありますので注ご注意ください。

前回の記事はこちら↓

ファインダー越しの弁天
【有頂天家族まとめ③】名言&感想・原作からの補填・舞台やモデルなど小ネタ紹介!弁天ってどんな人??アニメ有頂天家族の名言や肝臓、舞台やモデルになった場所や小ネタを集めました。金曜倶楽部とは?弁天が哀しい理由は?月夜が美しいアニメ一期の6話と7話のまとめです。...


第7話『銭湯の掟』


この7話・8話はほぼ原作通り、あまり補填的なものはありません。
有頂天家族第一部の核の部分に入ったから、ということでしょう。

ということで名言・小ネタや感想・舞台など紹介していきます。



◆弁天様、嵐山の紅葉を一晩で吹き飛ばし憂愁を振り払う

前回はおセンチだった弁天様は、紅葉が美しい嵐山の紅葉を風で吹き飛ばし復活します。
ストレス解消法も豪快ですね。
それに黙って付き合う矢三郎もなかなか包容力がある狸ではないでしょうか。

嵐山の紅葉を吹き飛ばす弁天

この場所の舞台・モデル

京都嵐山の渡月橋

言わずと知れた観光名所、嵐山『渡月橋』。
この紅葉が一晩で散ったら・・大事件ですね。



◆赤玉先生は極度の風呂嫌い

赤玉先生は自宅の風呂を2度と使えないように破壊してしまうほどの風呂嫌い。
そしてごまかしの香水をふる・・・
ってそんなお家、弁天じゃなくても行きませんね。

下鴨の森をねぐらにする狸でさえ枝毛を気にしてトリートメントを使うご時世であるというのに、先生は濡れ手拭いで身体を拭くのも嫌がるのである

矢四郎『兄ちゃん、僕は役立たずだ
先生をお風呂に入れる才能もないんだ』

矢三郎『泣くな、矢四郎
そんな才能は無用の長物だ』

出町橋を歩く矢四郎と矢三郎
出町橋を通って赤玉先生のアパートへ向かう矢三郎と矢四郎



◆赤玉先生の天狗風はトイレットペーパーがふわふわする

矢三郎と言い合いになり怒った赤玉先生は天狗風を吹かせますが・・・
紙切れをふわふわさせる程度・・

牛に化けた矢三郎とわずかな天狗風を吹かせた赤玉先生と紙飛行機であそぶ矢四郎
天狗風に飛ばされないように重い牛に化けた矢三郎でしたが・・・

先ほどまでたがいに激高していたゆえ、思いのほか尻すぼみの結果が恥ずかしい
先生は照れ隠しに洟をかみ続け、私も照れ隠しに「モウモウ」と鳴いてみた

ふたりの照れ隠し・・いい感じ。
この後のお風呂に行くことになる流れもとても好きです。
紙飛行機で遊ぶ矢四郎がかわいいですね。


◆矢三郎が無事に京都に帰ってきて(内心)嬉しい赤玉先生

赤玉先生『おまえのようなひねくれ者は何を企てるか、分かったものではない』

矢三郎『また、妙なところだけ買いかぶる』

赤玉先生『おまえの身の上を心配して言うのではないが、たかが人間の小娘と侮っていると喰われてしまうぞ』

本当は心配なのに・・赤玉先生こそだいぶひねくれてますね。



◆森見節登場『先刻御承知』『沽券にかかわる』

森見さんの作品でたまに出てくる特徴的なワード。
有頂天家族を見ていると”小津”や”私”の顔がちらつくことがあります(笑)

矢四郎『先生はあんなことをおっしゃるけど、本当は兄ちゃんが好きなんだ』

矢三郎『俺だって、それは先刻御承知さ』

矢四郎『兄ちゃんだって先生が好きだね』

矢三郎『おい、そんなこと誰にも言うなよ
沽券にかかわるからな』

銭湯の風呂あがりにコーヒー牛乳を飲む矢三郎と矢四郎



◆夷川親衛隊とは

”ベルトコンベアーにのってくる大福の群れのような男たち”は偽電気ブラン欲しさに夷川家に群がる愚連隊・夷川親衛隊。
ピンチになるとすぐに尻尾を巻いて逃げるようですね・・

有頂天家族の銭湯に押し寄せる力士姿の夷川親衛隊
原作では子ネズミになって逃げだした、とあります
鉄のパンツでお腹が冷える金閣と銀閣
長浜在住の鍛冶職人がしぶしぶ作った鉄のパンツ
おしりを守るがお腹は冷やす


金閣&銀閣が矢一郎に飛ばされる叫び声は毎回面白いですよね。
『うはあい』とかね。



◆少しずつ判明していく父の死の真相

ここからちょっとずつ父・総一郎の死の真相が暴かれていきます。

金閣『あんたらの親父のことだ
なんで死んだか知ってる?』

悪そうな顔のたぬき姿の金閣
悪い顔してますね、狸姿の金閣

この場所の舞台・モデル

有頂天家族の銭湯のモデル・京都の鞍馬湯

『鞍馬湯』
地元の人に愛される昔ながらの銭湯。
写真を見る限り内装も似ています。

軟水である伏見の天然水を使用しているためお肌はしっとり。湯冷めもしにくいそうです。

矢三郎『なぜ矢四郎を置いてきたんだ?』

矢一郎『可哀想だからだ』

矢三郎『兄貴は矢四郎に甘いな』

矢一郎『違う、矢二郎のためだ』

怒りの沸点が低くどこか単純そうな矢一郎ですが、いろいろと考えているし優しいところがあるんですよね。

矢二郎『兄さん、その通りだよ
父上を死なせたのは、この俺だ』

井戸の中の矢二郎の頭にしずくが垂れる

サヨナラには色々なものがある

・・・・

あの冬に父が忘年会の鍋になってこの世にサヨナラをしたのだと知った時、我々はそれが本当のサヨナラであることを飲み込むのに骨を折った

・・・・

生きてゆくかぎり、サヨナラという出来事と袂を分かつことはできない
それは人間だろうと天狗であろうと、狸であろうと同じことだ

父・下鴨総一郎の後ろ姿

第8話『父の発つ日』


作者の森見さんも”完全に読者を泣かせようと腕まくりして書いた”とおっしゃっていたこの『父の発つ日』。
第一部・第二部通しても特に感動的な章で、グッとくる名言・名文も多いです。


◆父・総一郎が恐れているもの

天狗さえ化かしたことのある父には、この世に恐ろしいものなど何一つない
次兄はそう考えていたが、父が恐れているのものがひとつだけあった

自分の息子たちが離ればなれになり、あるいは互いに憎み合うことである

実弟・早雲と仲違いしてしまった総一郎
息子たちはそうなってほしくない、そんな思いが伝わります


◆矢二郎への総一郎のセリフは今作一の名台詞

総一郎『おまえたちに俺は四つの血を分けた
だから、誰が欠けてもいけない
おまえはさんざん悪く言われているけれども、ものごとには釣り合いというものがある
おまえもまた、下鴨家の「おもし」なのだ』

優しい表情の父・総一郎

今まで父・総一郎の姿はみんなの記憶の中でふわっと描かれた程度でしたが、この回では堂々とした登場ぶり。
想像通りの素敵な狸なので、矢二郎ならずとも、

かえるうおー!

ち、父上~!!!!



ってなっちゃいますよね?ね?
(矢二郎も特に言ってませんが・・)

総一郎と矢二郎が酒を飲んだ、狸たちがいない隠れ家的な居酒屋
ふたりが飲んだのは”木屋町の路地にある小さな酒房”

この場所の舞台・モデル

京都の居酒屋・路地奥なごみや

『路地奥なごみや』
作中では、総一郎は話が外部に漏れないよう狸が出入りしない場所として選んだとあります。
協賛店ではないようですが、よく見ると信楽焼の狸が・・



◆父・総一郎の考えとは何だったのか

矢二郎の悩みに対し”一切を任せろ”と言った総一郎の企てとは何だったのか・・
この後総一郎は鍋にされてしまうため、その考えは明かされてはいませんが、二部まで見ると、
”あ、たぶんこれ??”
という考えが頭をよぎります。

二部の終盤で初登場する、総一郎が名付け親の徳島の狸・星瀾(せいらん)が関係しているんじゃないかな~
なんて勝手に想像しています・・

有頂天家族の星瀾
今後、矢二郎との関係が気になる星瀾



◆矢二郎が井戸にこもった理由

”なんで蛙??”
登場から気になっていた謎が解けました。

矢二郎『俺はまったくダメな狸だった
役に立たないどころか、取り返しのつかない害をなしてしまった

・・・

だから俺は一切を呑み込んで、井戸の中の蛙になった
狸であることをやめたのだ』

うなだれる蛙姿の矢二郎

矢二郎は酔っぱらって総一郎を置き去りにした、という罪を背負って蛙になったんですね。



◆赤玉先生の隠し方がうまい

銭湯の風呂上がりの赤玉先生に頭を下げる矢三郎

うなだれながらの矢二郎の告白と矢一郎の悲痛の叫び・・
しんみりした後にちょっとおもしろシーンが。
うまいこと隠してますね。

ブツブツ小言を言う赤玉先生ですが、何があったかは何となく察しているんでしょうね。

◆矢三郎だって切なくなる時もあるんです

夜明けの糺の森、ひっそりと静まった木立の中で、父もまたふうふうと白い息を吐いていた

あの朝の小川のせせらぎや、父が鼻を鳴らして冬の匂いを嗅ぐ様子が浮かんできた

その光景を漠然としか思い出せないことを、私は淋しく思った

白い息を吐きながら最後に見た父の姿を思い出す矢三郎
糺の森で白い息を吐く、総一郎最後の朝

冬の寒空の元、白い息を吐きながら父の最後の朝の様子を思い出す矢三郎。
それはいつも通りの何気ない日常の光景なのでした。

ナレーションやセリフを使わず、アニメでここまで表現できるのはすごいですよね。



◆総一郎・赤玉先生・冥途のみやげ

赤玉先生『総一郎よ
おまえは死んだのか』

総一郎『憚りながら、つい先ほど鍋になったようなあんばいで』

赤玉先生と最後の酒を飲む総一郎
哀しい話でも見ていて暗く嫌な気持ちにならないのは総一郎のおおらかで堂々とした姿があるからなのかも・・・

赤玉先生『儂はおまえと別れるのが残念である
ここだけの話であるが』

総一郎『それは、よいことを聞いたものです
冥途のみやげができました』

握手する総一郎と赤玉先生
種別や師弟関係を超えた総一郎と赤玉先生の友情


冥途へ続く朱硝子の店の奥へと消えていく総一郎。
これが総一郎の最後の会話ですね。


◆矢三郎・冬の川辺のひとり酒

空は美しく晴れている
街から届く光を撥ね返して、北から流れてくる賀茂川と高野川は鈍い銀色に光る

・・・

私はふわふわと揺れる頭を垂れて、「兄さんよう」「父上よう」と呟いてみた

矢三郎がひとり赤玉ワインを飲む冬の夜の鴨川デルタ

この場所の舞台・モデル

鴨川デルタ

矢三郎が赤玉先生の部屋からくすねた赤玉ポートワインをひとりで飲むのは『鴨川デルタ』
高野川と賀茂川の合流地点。合流後『鴨川』となる。
森見さんの作品でよく登場しますね。
夜な夜な若者がたむろするとか。



◆母は何でも知っている

矢一郎『母上は知っていたのですか?』

桃仙『何をだい』

矢一郎『矢二郎が井戸に籠った理由です』

・・・

母の気配が湖水のように穏やかになるのが分かった
ああ、母上にはやはり分かっていたのだ、と私は思った

桃仙『あなたも兄さんならば、あの子の気持ちをわかっておやり』

矢一郎『分かっていますよ、母上
あいつは俺の弟だ』

・・・

『分かっているから、つらいのです』

泣く矢一郎


てんでバラバラな兄弟をつなぎ止めているのは海よりも深い母の愛と、偉大なる父とのサヨナラである

ひとつの大きなサヨナラが、遺された者たちをつなぐこともある

手を振る父・総一郎

ポニモ

ううう~・・・(泣)



森見さんの思惑通り、しんみりと泣かされ『父の発つ日』は終わります。

次回からお話は終盤に入り、最後のドタバタ劇がはじまりますよ~!!

また次回!

ヘコアユくん

まったね~♪


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へそ石様への報告の儀
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