有頂天家族2の名言や感想、小ネタ・舞台、聖地をまとめたこちらの記事。
今回はアニメ第6話、第7話をまとめます!
ネタバレがありますのでご注意ください。
以前の記事はこちらから!
有頂天家族まとめ①
有頂天家族まとめ②
有頂天家族まとめ③
有頂天家族まとめ④
有頂天家族まとめ⑤
有頂天家族まとめ⑥
有頂天家族2まとめ①
有頂天家族2まとめ②
有頂天家族2まとめ③
有頂天家族2 第6話『有馬地獄』
失踪した淀川教授を追って有馬温泉に向かう矢三郎ですが、ここでついに久々の早雲とご対面!
かと思ったら地獄に突き落とされた!?
・・そんな不思議ファンタジー、不気味で奇妙、筆者が大好きな回です!
いや~飽きさせませんね~!
◆淀川教授追放先は電気もガスも水道もない!
狸鍋反対を訴える淀川教授が金曜倶楽部にハメられ、大学から飛ばされた場所は花脊の山奥にある演習林。
電気もガスも水道もないそう。
そんな辺鄙な地では淀川教授と教え子のスズキくん、ふたりだけで生活を送っています。

私が訪ねるたび彼らは文明の衣を脱ぎ捨てていき、ついにはイノシシと戦うための竹槍を作り始めた
その未開の演習林にあって、彼らは新大陸に入植した開拓団のごとくワイルドな生活を送っていたのである
ん~ワイルド。
原作の感じだと矢三郎は何度か二人の元を訪れていたようですね。
◆大学院生スズキくんは・・弁天とつながりあり!?
淀川教授の教え子のスズキくんですが、このモブっぽいキャラ、とあることでちょっと注目されている人物なんですよ。
あることというのは・・・
弁天の本名は鈴木聡美。
同じ苗字である弁天とスズキくんはなんらかのつながりがあるのでは・・
とネット界隈では密かにささやかれています。
第2部の時点ではそれらしいことは何も分かっていませんが、今後何かしら明かされたりするかも・・・
個人的予想としては・・たぶん何かしらのつながりはあると思う!
最初はアニメを見ても原作を読んでも”それはないでしょ”と思っていましたが、森見さんの他作品を読んだら・・関係ありそうだと思い直すように。
森見さんは伏線が多い作家さんですからね。
そう思ってスズキくんをよく見たら髪色も顔立ちも弁天と似ているんですよね~

ファンとしては第3部の楽しみのひとつですね!
◆淀川教授が金曜倶楽部に連行された理由は・・
淀川教授が赤シャツの男(天満屋と思われる)に連れて行かれた、教授ピンチ!
と思いきや矢三郎はのんびり温泉に・・
その反骨精神を骨抜きにするため、教授をステキな温泉にかぷかぷ浮かべ、山海の珍味をしこたま御馳走し、美女の甘いささやきで陥落させるつもりか
矢三郎の予想ではそんな感じらしいです。
ま、次の回を見たら確かにおいしそうに楽しそうに過ごしてますからね、教授は。
喧嘩腰な淀川教授に比べ、金曜倶楽部はわりとのんびり受け入れているような・・”淀川教授にはうまいもん食わせとけば機嫌よくなるでしょ”みたいな印象を受けます。
追放撤回などは考えてはいないけど・・もしかすると金曜倶楽部的には淀川教授の嫌がらせがウザかったのかも?なんて思いました。
◆狸は温泉好き・においは狸の身分証明

矢三郎が幼い頃、京都の狸の間で温泉ブームが起こります。
現在の偽右衛門・八坂平八郎が有馬に行ったきり帰ってこないという事件にまで発達。
迎えに行った総一郎もゆっくりと温泉に浸かって帰ってきたため、狸のIDともいえるにおいが消えてしまいます。

総一郎『さしずめ今の俺は住所不定無職の狸と言ったところか』
赤玉先生『・・・温泉につかってきたな、総一郎』
『あんなものに入り浸ると阿呆になる』
確かに温泉は阿呆なものである
嗚呼、「極楽」とは温泉のことと見つけたり
温泉行きたいな~・・
みんな温泉に浸かって阿呆になれたら世界に平和がおとずれるかもね
この場所の舞台・モデル

有馬温泉『金の湯』
矢三郎が使ったのは人気の日帰り温泉・金の湯。
有馬温泉は赤茶色の金泉が有名で海水よりも塩分濃度が遥かに高いそう。
湯冷めしにくく殺菌力にも優れているため皮膚疾患に効果的です。
◆有馬には海星・金閣銀閣も来ている

有馬温泉には早雲に変わって夷川工場を仕切っている海星も疲れを癒しに訪れています。ついでに金閣と銀閣も。
砂糖壺に喧嘩を売られる憶えはない
相変わらず矢三郎には姿を見せない海星はここでは砂糖壺に化けてます。
弁天に対してかなり際どい発言をする海星。
怖いもの知らずなんですね。
◆弁天は五山の宵以来、二代目との接触を避けている
弁天は二代目を気にしつつも接触を避けています。
いずれあのときの仕返しを・・と思っているのは確かでしょうが、多分正面から行ったら負けるし、チャンスをうかがってるのかもしれませんね、怖くて誰も聞けないけど・・
弁天には、触れてもなんとかなる逆鱗と、触れたら本当にヤバイ逆鱗のふたつがあり、狸の分際で彼女の身辺をうろちょろするにあたってはその繊細な見極めが生死を分ける
繊細な見極め・・
こういう匙加減は矢三郎の得意とするところですね。やり手ですよ~
この場所の舞台・モデル

『喫茶パーラーいずみ』
温泉のあとは喫茶店へ。
いい感じに古くて雰囲気がある喫茶店です。
矢三郎はここでミルクセーキを飲んでいました。ミルクセーキってレトロっぽくていいですね。
◆金曜倶楽部を尾行する矢三郎(&海星)
金曜倶楽部を尾行する矢三郎と海星・・原作のこの場面では・・
(ちょっと影が薄い)金曜倶楽部のメンバー福禄寿は『健康食品会社の社長』ということが判明します!
うん、たぶんあんまり重要じゃない!(笑)
金曜倶楽部は土産やなど散策したのち、”閉鎖された保養所らしき場所”に消えます。

◆久々登場!やっぱり悪そう、早雲・・
総一郎・・??いや、久々登場の早雲です。
第一部では行方をくらまして温泉に入り浸っている、とされて終わりましたが、本当に有馬温泉にいたんですね。

矢三郎『狸が狸を喰うつもりか
冗談にしても悪趣味すぎるぜ』
早雲『知ったことか
もはや俺は狸であることを止めたのだ』
早雲『地獄を味わってみるか』
この場所の舞台・モデル

『保養研究所ありま』
金曜倶楽部が入っていったのはこちら。
作中では廃墟となっていますが、実際にはちゃんと現在も運営されています。
土木建築業の厚生会構成員向けの施設。
一般の方の利用もできます。
◆地獄の雰囲気もめちゃくちゃ良い!

美しい京都の街並みや自然から一転・・
矢三郎が落とされた地獄の景色は、さびれていて廃れていて無機質でいて血なまぐさいような・・
かなり雰囲気が出ていましたね。赤が効いてます!
◆地獄の電車は・・京王線だ~!!

正面からみたら蒸気機関車だけど、扉は京王線カラー。
のちほど書きますが、このアニメ有頂天家族の地獄の舞台は京都ではなく主に東京の井の頭公園なんです。
知った時は好きなアニメに自分の馴染みのある場所がでてきた~♪
と浮かれました。
(地獄として描かれていて景色が全然違うから気づかなかったけども笑)
矢三郎『すんません
遠くから来たもんで』
鬼の女『ひょっとして焦熱あたり?それとも無間?』
思いがけず知れた、地獄の地名(笑)
焦熱と無間・・
どっちも行きたくない感じの地名です・・
◆地獄では産業革命が起こっている
地獄では産業革命の真っただ中にあって、様々なものが開発中、発展途上中らしいんですよ。
蒸気機関車が走り建築物もある、工場地帯もあってそのうち温泉も作るとか・・
確かに私たちがもつ地獄のイメージとはちょっと違いましたよね。
そうかぁ、地獄も時代により変化していくんですね~
◆弁天様がたくましすぎて笑うしかない

弁天様は時々地獄にやってきて鬼たちと格闘し、勝ってはツノを折って遊んでいます。
ヤバいでしょ強すぎ(笑)
ちなみに原作によりますと鬼のツノはまたすぐに生えてくるらしいですよ。
彼女は順々に土俵へ上がる鬼たちを次から次へと放り投げ、メンコのようにひっくり返した
・・・
彼女はポキッと角を折って懐にしまい、ドングリを拾った子どものように嬉しそうに笑うのであった
◆弁天と矢三郎が通ったのは地獄の底
弁天と矢三郎はもとの世界に戻るため、地獄の底を通り抜けます。
この地獄の全貌の表現はぜひ原作を読んでほしいところ。
”矢三郎がいたところってそんなに恐ろしい場所だったんだ”
・・と思うこと請け合いです。
弁天『あなたのことだから、地獄でも愉快に暮らせたのではない?』
矢三郎『滅相もない
嗚呼、現世が恋しいなあ』


弁天『しばらく息を止めておきなさい
ひどい臭いなのよ』
・・・
そのとき私は、この世界に響き続けている不気味な地鳴りの正体を知ったのである
この場所の舞台・モデル

井の頭公園は『井の頭恩賜公園』が正式名称。
地獄の舞台の場所です。
もちろん実際には地獄のかけらもなく自然が美しいところです(笑)
桜や大きな湖が有名。小規模ながら動物園もあります。
近くにはジブリ美術館もありますよ。
作中で鬼たちが乗っていたのは京王井の頭線、下りてきた駅は井の頭線の『井の頭公園駅』です。
この場所の舞台・モデル

『両国国技館』
弁天が鬼たちと相撲勝負するのはこちら。
作中では屋根はありませんでしたね。
実際の両国国技館は墨田区にあり、井の頭公園とはかなり離れた場所にあります。
有頂天家族2 第7話『金曜倶楽部、再び』
弁天のおかげで地獄から戻れた矢三郎。
金曜倶楽部の宴会にまたもや加わることとなりますが・・
思わぬ急展開を迎える第7話。
う~ん、第2部もなかなか深まってきましたよ~
◆今回の金曜倶楽部の宴は電車は寿老人の電車で

寿老人が所有する三階建ての電車。
二階は洋間で三階は銭湯。
寿老人は魔術が使える謎の人物ですから、不思議なことはありませんね。
電車の屋上には竹藪と温泉まであって、矢三郎によれば、”かくも壮大で阿呆らしい乗り物は見たことも聞いたこともない”そうですよ。
原作によりますと、この電車は金曜倶楽部のメンバー入りを目論む早雲が寿老人のために手配したものなんだそうです。
◆弁天は集めた鬼の角を寿老人に献上している

地獄相撲での戦利品、鬼の角は寿老人に献上されます。
これは何に使われるものなのか・・ただのコレクションなのか、漢方の材料にでもなるのか、はたまた幻術に必要なアイテムなのか・・
原作にも用途は書いていないので今のところ分かりませんね。
◆地獄絵は寿老人の内臓のよう?
矢三郎『あなたでも地獄は怖いのですか?』
寿老人『・・・怖いとも
まるで己の臓物を見るようでな』
寿老人『お二人とも、宴会の前に露天風呂に入ってきてはいかがかな』
『地獄の臭いは酒の味の邪魔になる』
◆矢三郎の予想通り、もてなされている淀川教授

淀川教授は連行されましたが、やはり矢三郎の予想通り無事に金曜倶楽部からもてなしを受けていましたね。
矢三郎『露天風呂と珈琲牛乳で籠絡されましたか』
想像以上に平和な空気の木曜倶楽部と金曜倶楽部ですが、この人だけは怪訝な顔つき・・

まさかあの地獄絵から出てこられるとは思いもしませんよね。
◆天満屋再登場!
第3話で弁天にぶん投げられた天満屋が再登場!
もう肉襦袢を着ていないのでスリムで機敏ですね。
よく生きてるよね、本当・・

天満屋『俺様がくたばるのは世界が終わるときさ』
◆宴会の水面下では狸のバトルが・・
父親の仇である早雲は金曜倶楽部に迎えられるということもあって、この日は控えめ、きっと寿老人のご機嫌取りに徹したいはず・・
そんな早雲をからかう矢三郎。
矢三郎『もりもり狸を喰えますね
そのうち尻尾が生えてくるかもしれない』
狸が2匹、金曜倶楽部の宴会にいるなんて弁天以外のメンバーは思いもよらないでしょうね。
◆天狗の精力増強剤のもと、龍石登場
原作では二代目との戦いに備えた赤玉先生が雲ケ畑で修行している際、差し入れとして金光坊が持って行った”龍石”が今回アニメで初お目見え。
寿老人は受け取るなり弁天にあげてしまうあたり・・
そんなに気に入らなかった・・?
もしくは龍石から溢れる”龍水”は、天狗の精力増強剤とされることから弁天が半天狗であることを知っている・・?
なんて思いました。
ま、強欲な寿老人がすぐ手放すあたり、そこまで気に入らなかったのは間違いないと見受けられます(笑)

◆淀川教授の大演説!のちの矢三郎の大演説!
温泉と珈琲牛乳&ごちそうでも籠絡されなかった淀川教授。
金曜倶楽部の宴会で堂々と狸鍋反対!といった演説をはじめます。
淀川教授『なぜならば温泉も珈琲牛乳も御馳走もすべて欲望の問題だが、狸鍋は愛の問題であるからです』
・・・
『僕は諸君を説得しようとは思わない
ただ感化するのみです!』
弁天『愛は不条理・・そう仰りたいのね、先生は』
淀川教授の詭弁に理解を示す弁天ですが、寿老人はついに怒っちゃいます・・
おそろしや~
ちなみに原作ではこのシーンは”ウィリイアム・テルごっこ”と書かれています。
ウィリイアム・テルは息子を木に縛りつけ頭上にリンゴを置きそれを矢で射抜いたスイスの英雄ですね。


弁天により事態は思わぬ方向へ
弁天『それなら金曜倶楽部に入ればいいじゃない?』
◆ジャイアンみたいな弁天様は早雲が嫌い?
弁天『私のものは私のものよ』

弁天の手により金曜倶楽部の新しい席は早雲から矢三郎のものに・・
弁天はこの事態に収拾をつけようとした?気まぐれ?面白がっている?
ちょっと考えてみました。
第1部では総一郎を鍋に落とし早雲の恨みを果たすのに一役買った弁天ですが、今回は早雲の希望を打ち砕きます。
弁天は『総一郎を鍋にすることは自分にもメリットがあったから協力しただけ、いつも味方じゃないのよ』といった態度にみえます。
う~ん、たぶん弁天は早雲のことは”ほぼ興味なし、強いて言うならけっこう嫌い”あたりの位置づけなんじゃないのかな。
◆この回を早雲の気持ちで見てみることにする
早雲はとんでもない悪党だし、憎むべき相手ではあります。
でもこの回、早雲の気持ちをちょっと考えたらなかなかに理不尽といいますか、爆発する気持ちもわかってしまうんですよね。
早雲としては偽右衛門の座も桃仙への恋も兄・総一郎に負け、金曜倶楽部に入ろうといろいろと手を打ってきたのに、今度は総一郎の息子の矢三郎に邪魔されて・・(矢三郎としては流れでそうなってしまってわざとじゃないんだけど)
早雲『しかし!しかし!なにゆえそいつなのです?』
こんな展開にしない限り早雲があの場で化けるようなことにはならないんだろうけど・・ちょっとだけ可哀想だな、なんて思いましたよ。
(でもやっぱり悪いヤツだから”ちょっとだけ”です)


英雄も悪党も最後は毛玉であり、そして総毛は天に帰る
早雲『夷川早雲、これより冥途へ罷り越す』
悪いヤツはいずれ滅びるものなのか・・
でも・・
意外なことに、夷川早雲の狸姿にはまったく貫禄がなかった
持ち出した財産を温泉地で蕩尽したらしい跡はまるでなく、ごわついた尻の毛が逆立って痩せた尻が目立つのだった
そこに倒れているのは貧相な一匹の狸にすぎず、かつて洛中の巨魁とよばれた夷川早雲とは到底思えなかった
・・・ん?
何だか気になる感じですね。
これは早雲の死を哀しくみせるための表現?それとも・・
この文により生まれたちょっとした違和感は次回以降に持ち越しです!
次のお話でお会いしましょう!
まったね~♪
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