漫画

ゴーストアンドレディが舞台化だって~~

黒博物館ゴーストアンドレディ

好きな漫画の実写化とか聞くとどうしても抵抗があるんだけど(それでも見たら楽しかったりするんですけどね)
それがこんな感じならば話は全く違ってきますよね。
2024年5月「黒博物館ゴーストアンドレディ」劇団四季により舞台化!
なんてこった!
えーーーアレに踊りや音や歌がつくんでしょ!?というより漫画の表現がミュージカルで表現されるってことだよね(興奮してただ当たり前のことを言っている)
ゴーストアンドレディ・ミュージカルバージョン!(劇団四季での演目名は「ゴースト&レディ」と、ちょっと変わるみたいですね)どうなっちゃうんだー!!

藤田和日郎さんは全作読んでいる大好きな漫画家さんなわけですが、劇団四季さんはね、だいぶ昔に「美女と野獣」を観た時めっちゃくちゃ感激して「この目の前で繰り広げられている美しい世界は何なんだ!?」というそれこそグレイが初めて舞台を観た時みたいな状態になった、そんな私であります。
これは絶対観たい!生きててよかったってこういう時に思うよね。

そして数ある藤田先生作品の中でゴーストアンドレディ!一瞬そこきたかと思ったけど、まあまず何より演劇愛・舞台愛を感じられる作品であることが理由のひとつじゃないでしょうかね。
それからどのタイミングで舞台化の話が出たかは分からないけど、反戦の意を表しているってのもあるんだろうと私はみた。

ってことで今回は漫画ゴーストアンドレディを紹介するよー!

黒博物館シリーズとは
「かち合い弾」という熱すぎる存在


「黒博物館(ブラックミュージアム)」は漫画家・藤田和日郎さんによる中編シリーズ作品です。
19世紀イギリス、実際に起こった事件の証拠品などを展示するというちょっと変わった博物館が舞台。
実在した事件や人物をモチーフにしている史実をもとにしたフィクションです。

シリーズ第一作めは連続殺人事件”切り裂きジャック事件”を元にした「スプリンガルド」。
三作めフランケンシュタインの生みの親が登場する「三日月よ、怪物と踊れ」は現在連載中。
そして今回舞台化されるゴーストアンドレディはシリーズ2作め、”クリミアの天使”フロレンス・ナイチンゲール(フロー)のお話です。


このシリーズは博物館を訪れた謎の人物により、いわくつき展示物をめぐるストーリーが語られていく・・という構成なんですが、このゴーストアンドレディでの語り手はグレイと名乗るゴースト(本当に幽霊!)。

そして今回キーとなる展示物は「かち合い弾」

クリミア戦争跡地で見つかったかち合い弾
画像引用:GIGAZINEさん

ふたつの弾丸が正面衝突してひとつにくっついたというかち合い弾。

これさ、、銃のこととかよく知らないけど、ふたつの弾が本当に全くズレずに真正面から同じ力で接触しないとこの状態にはならないですよね?
できる確率としては10億分の1だとか。
すごくない!?
なにこのドラマチックな存在

さあさあそんなかち合い弾にはいったいどんな過去、どんな物語があるんでしょうか・・

このグレイがまたお話上手なんで、私たち読者は物語の聞き手である黒博物館の学芸員(キュレーター)さんと同じ表情同じリアクションで読み進めていくことができるんです。
(今作もキュレーターさん、いいんですよ~)

今回のバトルは「決闘」!
グレイがとらちゃんみたい


藤田先生の漫画といえば描き込み量が半端ない、迫力のバトルシーンも人気で見どころのひとつですよね。
毎回いろんなジャンルのアクションが登場するんですが、ゴーストアンドレディは「決闘」!
1対1で向き合って闘うというアレですね。
銃も出てくるけどメインは剣。

「我らの名誉の章典にしたがい君にわたしを殺害する機会を与えよう
今ここで君に決闘を申し込む」

黒博物館ゴーストアンドレディ 藤田和日郎


決闘を申し込む時の決まり文句です。
くあぁーーー、、いいね!(漫画読めば分かるよこの感じ・笑)


それからね、幽霊のグレイはとある事情がありフローに憑りつくことになるんですが、、
「こいつ早く絶望しねえかな、殺してやるのに」的なことを言いつつ側でフローを見守るグレイの姿は「うしおととら」のとらとかぶるんですよ。過去があるところもね。

とらとうしおの関係がめちゃくちゃいいように、グレイとフローの関係もすっごくいい!
ふたりの感情と関係が徐々に変化していく様は必見ポイントです!

うしとらは友情だったけど、こちらでは・・・
ふたりはどうなるんでしょうね~

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フローの生き様に感銘を受ける
熱いメッセージ受け取りました


フローは誰もが知る世界の偉人ナイチンゲールなんですが、私は子どもの頃に偉人伝記を読んだときにはさほど分かってなかった、その偉人ぶり・・
大人になって再度触れようやくその言動の凄まじさが分かった。これは感銘を受けますよね。
今作のフローがまた強くて魅力的なんですよ!強い意志を宿した瞳が印象的で惹きこまれます。

この作品のテーマやメッセージは何だろう、、
生と死、人間の負の感情の醜さとそこから生まれるもの、反戦、自分の使命、いかに生きるか、みたいな?
舞台に立てるのは生きている人間だけで、誰もが自分の人生の主人公なんだ、と。そして上演時間は限られているぞ!
と、うまくまとめられませんが私としてはそんなメッセージを受け取りました。
今回も熱いんです。

ということでぜひぜひ読んでみてね~
黒博物館ゴーストアンドレディは上下巻、2冊で完結です。

黒博物館ゴーストアンドレディを読む


うん、、
とりあえず私がやるべきことは今までの記事のリライトだ!ひどすぎて読み返したくないものが山積みに!絶望する暇あったらやらねばね。

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