忘れた頃にやってくるこのシリーズ、『マクロ海洋生物の話』!
第3回めは・・
ダンゴウオ!
やっと私の出番!
”冬の海のアイドル”、”リアルスライム”などと呼ばれるかわいいダンゴウオのお話です。
水温が低い時期の海に現れる”リアルスライム”
ダンゴウオはカサゴ目カジカ亜目に属する海水魚。
冷たい水温を好むためおもに北半球に生息しています。
伊豆のダイビングスポットでは冬の時期に見かけることができます。
魚ではあるもののヒレは小さく隠れていて見えないことが多いため、正面からの見た目がスライムそっくり。
ウロコがなくぬめっとしたボディや、動かずにぼーっとして無表情&無感情な感じも似ていますよね。
水族館などでも”かわいいゆるキャラ的”に扱われる存在の人気のおさかなです。
ぼくたちいろんなカラーがいるんだよ~
緑、黄色、赤、紫・・ダンゴウオは色が豊富。
8匹よったら、、
まだらカラーのキングダンゴウオになれるかも・・?
なりません!
ダンゴウオとフウセンウオとナメダンゴの違いは??
ダンゴウオの種類は6属28種!
フウセンウオ、ホテイウオ、ナメダンゴ、コンペイトウ、ランプサッカーなどなど・・ダンゴウオの種類は豊富に存在します。
体の形が違ったり、大きさが違ったり・・
種類によってそれぞれ特徴があるんだけど、日本で一般的にダンゴウオと言ったら1~2cmくらいの大きさの標準和名”ダンゴウオ”のことを指しているよ。
寒い北の海に多いダンゴウオ属ですが、標準和名”ダンゴウオ”は比較的あたたかな水温の海でも生息でき、冬の伊豆あたりでも見ることができるので日本ではいちばんメジャーなダンゴウオなんですね。
そんなノーマルダンゴウオ以外の仲間をいくつか紹介してみます~
↓ダンゴウオ種最大サイズのホテイウオは体長40cmほどの大型の種。
鍋にするとおいしいらしいです。(”ゴッコ汁”というらしい)

絵に描きやすそうな顔してる・・
↓体の突起がお菓子のコンペイトウににていることから名づけられたその名もコンペイトウ。

↓メジャーダンゴウオとよく似た見ためのフウセンウオ。
違いはダンゴウオは顎に小さいトゲがいくつかあり、フウセンウオにはないようです。
(どっちもかわいいからどっちでもいいけど・・)

ナメダンゴはこんな感じ↓

ノーマルダンゴウオはこれですね↓

さて・・
私は・・・
何ダンゴウオでしょーっか!??
簡易的なイラストだからわからねー!!
(こんなやりとり前にもあったような・・?)
スポンサードサーチ
だんごうおはお腹の吸盤でいろんなところにくっつける!
水中にいるダンゴウオを見たことがある方ならイメージがわくかと思いますが、ダンゴウオは岩場や壁にぴったりとくっついています。
そしてほとんど動くことがありません。

ダンゴウオは腹びれが吸盤状になっていて、いろんなところにくっつくことができるんです。
魚のくせに泳ぐのが苦手なダンゴウオは吸盤で張り付いて無駄な動きをなくし、エコモードで暮らしているんですね。
潮の流れに負けないようにがんばってくっついている姿はかわいらしいですよね。
(流されちゃうこともわりとありますが・・笑)

ダンゴウオのオスは繁殖期に卵を守る役目があるため、吸盤はオスの方が大きい作りになっています。
かわいいくせに肉食!
ダンゴウオは見た目のかわいさに反し肉食性が強いおさかなです。
うふふふ・・♪
小さなゴカイなどの多毛類やエビやカニの甲殻類が好物のようです。
飼育の際も生き餌が理想なためダンゴウオを買うなら基本的には生き餌を用意しなければなりません。
スポンサードサーチ
ダンゴウオは入手しづらい!『ダンゴ詐欺』にご用心!
※10年以上前のおはなし
以前筆者は海水魚を飼育していました。
クマノミやらネジリンボウやら・・比較的入手しやすい魚たちが水槽に入っていました。
ある時ダンゴウオが無性に飼育したくなりネットで検索をかけてみました。
『ダンゴウオ 販売』と・・
事前に海水魚飼育のプロから、”ダンゴウオはあまりたくさん手に入るものじゃないからそんなに簡単に売ってるもんではないよ”と聞いていたので、期待せずの検索でした。
が、たどり着いたある海水魚ショップのHPに”ダンゴウオあり〼”との記載が。
たしか”ダンゴウオの繁殖に成功しました!”とも書いてあったかな。
喜んで早速注文のメールを送ると(注文フォームなどなく受付はEメールのみ)
数時間後に返信メールが届きました。
そのメールには振込先の銀行口座が書いてあり、先払いシステムだと。
さらに”HPは数日後に削除予定です”・・・!?
なぜホームページ削除するのか?理由は何も書いていない。
さすがにあやしすぎる、ということで購入は見送りました。
その経緯を海水魚飼育プロの方に伝えると・・
”ダンゴウオは水槽の中で産卵&孵化はできても、大きく育てるのはかなり難しい・・それ詐欺じゃない?”と。
危ないあぶない・・
ダンゴウオのあまりのかわいさにつられてダンゴ詐欺の被害に遭うところでした・・
ダンゴ詐欺・・
なんだそりゃ・・
当時ダンゴウオを販売しているのはここだけでしたが、今はちゃんとしたショップが存在するようです。
今でも繁殖は難しいため品薄状態のようですが、そこはむしろ信頼できるポイントですね。

冬時期にアクアショップなどで販売していることもあるようでります。
値段は他のおさかなに比べて高め。
1匹1万円弱くらいが多いようです。
ダンゴウオの飼育で一番難しいポイントは低水温を保つこと。
水槽クーラーをつけてもキープするのはなかなか大変です。
飼っても上手に飼育できない人も多く早くに死なせてしまうため、生体自体の入荷が少なく入手しづらいようですね。
”ダンゴウオ飼いたいけど諦めました・・”
そんな人も多そうです。
ダンゴウオの卵はキャビア!?
”キャビア”というと日本ではチョウザメの卵をピンポイントでさしますが、フランスやドイツなど様々な魚卵を”キャビア”と総称する地域があります。
ダンゴウオの卵は『ランプフィッシュキャビア』として比較的安価で販売されています。
(ダンゴウオは英語でランプフィッシュ《lumpfish》です)
高級品であるチョウザメのキャビアの代用品として人気のようですよ!
値段の割に美味しいそうです。
今度食べてみよっと。
スポンサードサーチ
ダンゴウオグッズあれこれ
チンアナゴに続き、ダンゴウオもグッズが欲しくなるかわいさですよね~~
ダンゴウオTシャツとか・・
トートバッグ・・
マグカップもあるよ~
かわいい・・♪
ダンゴウオ・LINE着せかえもあるよ!


