
茄子 アンダルシアの夏

茄子 スーツケースの渡り鳥
解説
アンダルシアの夏
スペイン・アンダルシア地方。そこでは現在、世界3大自転車レースの1つ“ブエルタ・ア・エスパーニャ”が行われていた。ペペはチームの一員としてこのレースに参加していたが、その最中にスポンサーから解雇通告を受けてしまう。やがてレースは彼が生まれ育った村にさしかかった。ぺぺの心にこれまでの人生が駆け巡る。それを振り払うようにひたすらペダルを漕ぐペペ。そんな時、突然黒いネコが道に飛び出し、レースは思わぬ展開をみせるのだった…。 allcinemaより
スーツケースの渡り鳥
黒田硫黄のコミック「茄子」収録の短編をアニメ映画化した「茄子 アンダルシアの夏」の続編。チーム・パオパオビールに所属する自転車ロードレース選手ぺぺ。彼のチームメイトであるチョッチは、同郷の先輩である選手マルコの自殺にショックを受け、レーサーとしての人生に疑問を抱きはじめる。そんな中、チーム・パオパオビールはジャパンカップに参加するため日本へと向かう。スタジオジブリ作品で作画監督を手がけてきた高坂希太郎が前作に続き監督を務める。映画.comより
トピック
◆数多くのジブリ作品の作画監督や原画を手掛けた高希太郎監督。
“YAWARA!”や“MASTERキートン”など、浦沢直樹作品のアニメ化でも作画の中心的スタッフとなり、“MONSTER”のアニメ化の際は浦沢自ら高坂をキャラクター原案に指名した。
◆アンダルシアの夏は上映時間47分。通常の映画の半分の時間のため、金額も半額での上映となり話題となった。
◆高坂監督は『水曜どうでしょう』の大ファンであることから主役ペペの声優に大泉洋を抜擢。続編の“スーツケースの渡り鳥”では同番組のディレクターである藤村と嬉野もキャストとして参加した。
感想
★★★★★
なぜこんなに面白い作品を見逃していたのか・・・
ツール・ド・フランスの映像をテレビでちょっと見たことがあるくらいで、自転車レースの知識は全くない。が、とても分かりやすくとにかく面白い。
どちらの作品もロードレースの見どころと人間ドラマを短い時間にぎゅっと凝縮したような、無駄がない傑作!
最初の作品は個人主義で、悔し泣きの経験がある人、そんなタイプの人ならものすごく響くものがあるであろう作品。私もギュンギュンきた!
青色LEDでノーベル賞を受賞した中村修二さんがおっしゃっていた。
“怒り”が原動力だった、と。中村さんがそうかは分からないが・・・特に前述したようなタイプの人にとっては本当そうなんだよね。
気温は摂氏40度越え。
レースの終盤付近で生まれ故郷の地を通過・・・
そこで今まさに行われているある人物の結婚式・・・
レース中にアシスト選手としてのスポンサーからの評価を耳にしてしまう・・・
等々、設定が完璧。
これで主人公に思い入れるなという方が無理!応援しちゃうよ!
Amazonプライムビデオで茄子 アンダルシアの夏を観る2作目は前作よりもチームプレー寄りで、人物の背景にある設定も暗く重め。
複数の人物のそれぞれの事情。人間ドラマも深くちょっと複雑になっている。
何も考えず、特に深く追わなくても楽しめるけれど、観る度に一人の人物に的を絞ってみると毎回別の楽しさが味わえるはず。
これだけ過酷なスポーツ。タイムで競うシビアな世界・・・
おそらく他のスポーツと比べ、ピークも選手生命も短いだろう。
衰えを感じたとき、その道の先への不安。一体どれほどのものか。
同郷の選手・マルコの自殺から思い悩む、ペペとチームメイトのチョッチ。
この2作目では主人公のペペが全く違うタイプのチョッチを引き立てているような位置にいる。
それからライバルチームのゴルチンコのエースであるザンコーニ。
レース前に“道に迷った者を導く”とされる千手菩薩を訪れ、そこでどんな答えを受け取ったのか。レースでは驚異のパワーを見せつけるも、意外な展開に・・・
マルコ、また、ザンコーニの選んだ道。
チョッチはどう進むのか。
前回のぺぺと同様、声援を送ってしまう。
Amazonプライムビデオで茄子スーツケースの渡り鳥を観るどちらも時間をおいてまた観たい作品。
ちなみにスペインの茄子の色は・・・
関東には紫の茄子しかない(よね?)けど、世界中にはいろんな種類の茄子があるそう。

白茄子の白さ・・けっこう衝撃的ビジュアルです。
スポンサードサーチ
見どころ
内面に様々な思いを抱え、極限の世界に挑む登場人物による白熱のレースシーン
こんな人におススメ!
みんなにおススメ。
スポーツ好きなら絶対見てほしい!
イメージワード
スポーツ・かっこいい
