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映画「糸」感想&中島みゆき傑作カバーも紹介!

邦画・糸

映画「糸」を観てきました。
本当はクリストファー・ノーランのテネットが良かったんですが、上映時間の都合でこちらを選択。

結果・・
これ観てよかった~!
めちゃくちゃいい話でした・・!

(テネットも絶対おもしろいと思うけど)

この後に鬼滅の刃を観たけど、ぶっちゃけ先に観たこちらの方が内容をよく覚えています。
どうやら今の私にハマったのはこちらだったようです~

ということで今回は映画『糸』の感想や小ネタなどを綴ります!
一部ネタバレがありますのでご注意ください。

映画『糸』感想や小ネタなど

もっとラブストーリー寄りかと思ったけども


映画『糸』は1998年リリースの中島みゆきの名曲をもとに作られました。
平成の約30年間、北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台に平成元年生まれの男女を中心に描かれる壮大なストーリーです。
メインは主演ふたりのラブストーリーではあるものの、平成という約30年間の時代の流れを感じられる人間ドラマ、といった印象の作品でした。

キャスト的には若向けっぽいイメージだけど、どちらかというと平成の時代をまるっと生きた大人に観てほしい・・そんなお話です。

時間の流れがポン、と飛んだりしますが『平成○○年 東京』など優しいガイドが表示されるので観やすいですね。
(しかも平成元年生まれだから年齢も分かりやすい)

オバマ大統領が就任したのって平成21年なのか~
とか、
なつかしい、ガラケーだ・・
などそれぞれの時代が忠実に再現されていましたね。

ダブル主演は人気者のふたり
→ご結婚おめでとうございます!


主演は菅田将暉。
北海道で暮らすどこかあか抜けない素朴な青年役・高橋漣を演じました。
父親役を演じたのは初めてだとか。
年齢的にこれから増えていくでしょうね。

そういえば映画『そこのみにて光り輝く』も北海道が舞台じゃなかったか?と思ったらやはりそうでした、あれは函館でした。
あちらは”いい奴だけどちょっとイカレタ感じの兄ちゃん”でしたが、こちらは優しい素朴な好青年、ちょっと野暮ったい。
・・・という感じで、糸は『かっこいい・綺麗な菅田将暉』が見たい人には向かない作品ですね。

個人的に、あのレストランでのチーズの制作発表会的なスピーチの感じがとってもよかったです。高橋漣、絶対いい人だわ~(笑)


そしてダブル主演のヒロインは小松菜奈。
複雑な家庭に育ち、どこか影を抱える都会的な雰囲気の大学生~起業家・園田葵を演じました。
北海道、東京、沖縄、シンガポールを飛び回るアクティブな役でしたね。
ネイリスト&キャリアウーマン的なイメージはぴったりですね~

いつもミステリアスな雰囲気の女優さんだけに、カツ丼を大きな口でほおばるシーンは誰もが好感を持ったんじゃないだろうか。

ファッションもメイクも髪形も時代によって変化するのでそちらも見もの。
(主人公はずっと同じ見た目なのでよりひきたつ・笑)

ただですね、なんで友人の結婚式の時もキャバクラで働く時も髪をアップにしなかったんだろう・・
その方があおいというキャラに合ってたから?
ずっとダウンヘアだったな~アップが見たかったな~
・・とどうでもいいことが気になりました(笑)

成田凌と二階堂ふみに長いこと気づかず・・


成田凌が主人公の幼馴染、二階堂ふみがその恋人~奥さん役で出演しています。
が、私はけっこう長い間このふたりが誰か気づきませんでした・・
やっと気づいたのは30歳で再度登場したシーン。

成田凌って顔の印象と声の印象が違いませんか?
声は『君の名は。』のてっしーのイメージで、ちょっと三枚目というかね・・でもよく見たらああ成田凌だ、みたいな・・
二階堂ふみは最初の登場はマジメ風メガネちゃんですからね、あれは分からん(笑)

このふたりもなかなか壮絶・・でも誰にでも起こりうる問題を抱えているんですよね。

どんぐりをぶつけて背中を押す
親子三代が印象的


主人公の最初の妻役を榮倉奈々が・・・
って『余命一カ月の花嫁』を思い出した人がきっとたくさんいたでしょう。
(観てない私ですら思いましたからね)

どんぐりを投げつけて『行け!』と主人公の背中を押すわけですが、この子の父親も同じことをしてくるんですよ。
(父の場合はもしかしたらつまみのピーナッツかもしれないけど・・笑)

そして子どもまで・・
あの子は意図せずだと思いますが、主人公に亡くなった奥さんの願いを思い出させる、主人公を動かすきっかけとしては十分だったでしょうね。

映画・糸は時代の流れを使った伏線的なものがいくつかあり、うまくまとめられていたのが印象的でした。

セリフも時間を超えて一言一句同じものを使ったりね。
最大のリンクは3回の時代すべてに登場する『大丈夫?』ですね。
『もっと明るい曲にしろよ~』なんてのもありました。

はからずも恋のキューピッドとなったのはあのおばあちゃん


高杉真宙からの申し出(ビジネスパートナー兼人生のパートナー)を受けるつもりだったあおい。
ちょうどネットニュースで故郷をみて行き先を北海道に変更する・・

そんな絶妙なタイミングで思いがけずキューピッドとなったのは倍賞美津子演じる子ども食堂の女主人でした。
このおばあちゃんいい役ですよね~
そしてここでまたご飯を食べるあおいもいい!

あおいはきっと自分の居場所・行き先はシンガポールでないことに気が付いたんでしょうね。

『人は出会うべき時に出会うべき人に出会うもの』
プロポーズの言葉はそんな感じでしたね。
この高杉真宙の冴島という役もかなりよかったな~

『ファイト』が印象的!
日本語じゃない『時代』は・・誰が歌ってる??


作中で流れる(というか歌われる)『ファイト』がかなり印象的でしたね~
2回歌われていました。

最初は20歳そこそこの時の榮倉奈々が姉御肌ながらもかわいく、二度目は時が経ち30歳になった成田凌が。
この成田凌バージョンのファイトがもうね~号泣ポイントですよね。
歌う前のセリフ、
『普通に暮らしたいだけなのに・・』というのも多くの人に響いたことでしょう。

同じ店の同じ席。流れた時は10年弱・・
時代も人も変化する・・
いや~感慨深い・・


また、シンガポールでは挿入歌として『時代』が流れていました。
が・・!
日本語じゃない・・!?

あれは”中国語版の時代”で正式タイトルは『時代(重生)』。
台湾の歌手・李翊君という人が歌っているようです~

私は中島みゆきさんの曲では時代が特に好きで”流れたら嬉しいな~”と思っていたので・・
日本語じゃなかったからちょっと残念だったかな。流れたの一瞬だけだったしね。

中島みゆきさんおすすめカバー


『本家しか認めん!』
そんな人でも一度聴いてみてほしい、素晴らしいカバーを見つけました。
映画の余韻に浸りながら聴いてみて下さい~

『ファイト』は満島ひかりがすごい・・!


作業BGMなどには適さないのでご注意ください。
聴き入ってはかどらなくなります(笑)

森山直太朗~!
さすがの安定感。『糸』




菅田将暉と石崎ひゅーいが歌う『糸』
エンディングで流れていましたね。


小説にもなっています。


主演二人は今はもう本当に夫婦なんだね~~


主演二人の共演作。
青春ラブストーリーが見たい方はこちらをどうぞ~

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