2019年公開、この世界の(さらにいくつもの)片隅にの記事はこちら↓

ブログを始めて映画熱が再燃してきたので、先ほど
映画1日1タイトル鑑賞&感想をこちらに記す
という目標を立てました!
→30タイトル書いてこちらの企画は終了、現在は雑記ブログとなっています。
記念すべき一作目『この世界の片隅に』
Amazonプライムビデオで観ました。
さてさて早速紹介&感想など書いていきましょう。
ネタバレがありますので知りたくない方はご注意ください。
作品紹介

『この世界の片隅に』は2016年の大ヒットを記録したアニメ長編作品。
同年の『君の名は。』も記録的ヒットでしたが、その君の名は。も、『シンゴジラ』をも抑えて様々な賞をかっさらっていった・・というもはや伝説的な作品です。
ドラマで実写化もされました。
原作はこうの史代さん。漫画アクションにて2007年~2009年まで掲載。
実話ではなくフィクションです。
監督は片渕須直監督。世界名作劇場やジブリでも経験を積み活躍されています。
テレビアニメ『BLACK LAGOON』の監督もされていたことにびっくり。
あれはかなりバキューンバキューン!!!ドバァっ!!!・・な、作風だったので・・
全くジャンルが違う・・いろいろできてしまう方なんですね。
感想
数々の受賞、高評価レビューの多さ、頷けます。
実は鑑賞してから一日が経過しているのですが、まだ余韻が残っています。
すぐには感想が書けない、言葉にできない。
そんな気持ちで一日を過ごしました。
結果、上手くまとめられませんのでつらつらと書きます。
絵も声もふんわり・・
戦争ものが苦手でも観やすい雰囲気
主人公のすずの声は女優ののんさんが務めていますが、これがぴったりはまり役でした。
のんびりふんわりしたすずの人柄にも、作品の優しい絵柄にもマッチ。いい役者さんですね。
夫役の周作の細谷佳正さんも、優しく穏やかで、少し本音を隠しているような好青年の周作にぴったりの声でした。さすが本職です。
余談ですが数年前に細谷さんの音声ガイドのプラネタリウムを見に行きましたがとても良かったです。
そして絵柄がとても良かった。
優しいタッチと色合い。美しい風景・街並み・海軍の船など細かく丁寧に描かれていました。これは見ごたえあります。
特に絵を描くことが好きな主人公のすずが描く絵が私はとても好きでした。
この絵柄とのんさんの声と演技のおかげで戦争映画が苦手な人でも入りやすくなっています。
実際私もあまり好んで観ないジャンル。辛いシーンもありましたが比較的観やすかったです。
観やすかった理由は絵柄の他にもあって、この時代に生きた一般の人々の日常を描くことに重きをおいていること。
私の好きなシーンは、すずの幼馴染の水原が突然現れ、まあいろいろあり・・・
その後すずと周作が(多分)初めて夫婦喧嘩をするところ。
周作は精神年齢が大人で包容力があるタイプなのに・・・
子供っぽくて可愛いところがあるんだな、と。ふっと気持ちがゆるんでしまった。
夫婦の絆が強まったと想像できるシーンでした。
間違いなく後世に残すべき大傑作!
今まで戦争ものは暗くて悲しくて悲惨で、そんな作品ばかり見てきました。
この時代の人たち(私の祖父母を含め)はどんな風に生きていたのか。
戦争に脅えて毎日生きていたのか。
暗いイメージしか湧かなかったのですが、戦争中でも日常の生活があって、笑いあったりたまには仲違いしたり、でも協力し合って生きている。
この日常を見てなんだか少しだけ私の心が救われた気がしました。
(ちなみに私はいかにもな人情物は見ていられない質なんですが、その辺はセンス良くできているんでしょうね。すんなり素直に見ることができました。)
そうは言ってもこの映画の主題歌はコトリンゴが歌う『悲しくてやりきれない』
そう、悲しいんです、とても。
ただエンドロールが流れる頃には悲しみだけではない、なんと表現したらいいかわからない、そんな涙が溢れていました。
強いて言葉で言うとしたら、
見終わった後に隣りの部屋で寝ている子供を抱き締めたくなる
そんな気持ちになりました。
うーん、言葉で伝えるのは難しい。是非観てほしい一作。
間違いなくアニメ史映画史の歴史に残る名作です!
↓今作にはなかったエピソードを追加したロングバージョン。
ちょこっと加わっただけでガラッと印象が変わる不思議!

