劇場アニメ

カメの気持ちを考えてみた『レッド・タートル ある島の物語』ネタバレあらすじ・考察・感想

レッドタートル

昨日、我が子が寝ている間に久々にDVDを鑑賞しました!

ゆったりコーヒーを飲みながら至福の時・・・ふぅー

観たのはこちら。

作品紹介

スタジオジブリ作品。

監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットというオランダ出身の方です。

主に短編アニメーション映画を製作されていて、イラストレーターとしても活躍されているそうです。アカデミー賞短編アニメ賞の受賞歴もあります。

こちらのレッドタートルに関しては2016年カンヌ国際映画祭のある視点部門特別賞を受賞しています。

本作は『外国人初監督作品』『大人のジブリ』などで話題を呼びました。

 あらすじ

まずはネタばれありのあらすじを書いていきます。

海難事故により一人の男が無人島に漂着する。

男は脱出を試みようと、島の木々を使ってイカダを作り、海に出る。

が、沖に出たとたんイカダは水中にいる何者かによって壊される

(水中から水面のイカダに向けて何かが突進したかのような衝撃)

イカダを作り直し、再び海へ。

またしても沖でイカダは壊される。

三度目のチャレンジの際、沖で赤い大きなカメがイカダの前に現れる

その直後、やはりイカダは何者かによって壊される。

男が島に戻ると先ほどの赤いカメが上陸してくる。

イカダを壊したのはあのカメだ!

怒った男はカメを裏返しにして身動きが取れない状態にしてしまう。

その後冷静になった男は、裏返っている状態から元に戻そうとしたり、海水をかけたりするも、カメはそのまま動かなくなってしまう・・・

疲れ切ったのか、男がカメの傍らで眠っていると、カメの方からピキっと音が。

見ると、カメのおなか側の甲羅にヒビが入っていて・・・

とても不思議なことに、甲羅だけを残しカメは人間の女性に変わっていた。

その後二人距離は少しづつ縮め、数年後には男の子の子供を設ける。

男の子は島で元気にたくましく育つ。

ある時島に流れ着いた空き瓶を見つけ、島の外に世界があることを知っていく

男の子は青年となり、ある日島を出ていく決意をする。

父と母で見送りされ旅立つ青年。

島はまた二人だけになる。

月日は経ち、二人は老いていく。

弱った男の最後を看取る女性。

息を引き取ったその直後、女性は人間から元の赤いカメの姿に戻り、海に帰ってく。

あらすじはこんな感じ。

これ、けっこう詳細まで書いています。これ以外は津波が島を襲って海にいるカメが助けてくれることくらい。

つまりストーリーぎゅうぎゅうに詰まっている作品ってわけではないんですよね。

最近の長編アニメはお話が濃厚なものが多いですからね!他のジブリ作品もそうですが。

そのつもりで観ると、ちょっぴり物足りない感はありました。

やや長めの短編アニメだったな・・・

これがしっくりきますね!

スポンサードサーチ

 感想

これ何も知らずに観たらジブリとは誰も思わないんじゃないかな、という要素が。

まず絵。人物がこんな感じ。目は点のみ。

漂着した男のイラスト

(うまくかけた自信ありw)

髭が伸びたこのころはもっと日焼けしてるんだけどね。

島の自然、背景などもジブリっぽくない感じがしました。

表現が難しいけど昔見た外国のアニメっぽいというか。

もっと昔の映画かな?と錯覚しそうになります。

でもやけに海は綺麗で・・・綺麗なんですけどわざとらしくなく主張しすぎず、好感が持てます。

そして、ジブリっぽくないところ、その2。

セリフがない。

叫ぶ声や音、音楽はありますが基本的に静かな作品です。

子供は飽きちゃいますね、きっと。

その辺がいつものジブリとは違う印象でした。

お話は分かりやすく、難しいことは何もないので、大人のジブリと言うよりはただ

『幼児向けじゃないジブリ』

って感じかな。

たぶん小学校中学年くらいから、響く子には響くところがあると思います。

個人的に大人向けだと思うジブリは『風立ちぬ』ですね。

『紅の豚』は子供も楽しめて大人にはより良さが分かる!

そんな感じでしょうか。

レッドタートルに話を戻します。

レッドタートルについて、ネットである憶測が飛び交っていました。

それは・・・

イカダを壊したのは誰だ!?

カメか、またはそうでないものか、、

といったもの。

これは私はカメが壊した、と解釈しました

そう思った理由を

私の鑑賞中の心情+カメの心情(予想)

を絡めて書いていきますね。

最初、漂流男とカメ女性が恋仲になった際は

『惚れた男に出て行って欲しくなくてイカダを壊して出航の邪魔したのか??ちょっと怖いぞ』

なんて感想をもってしまいました。

が、最後の男を看取ってカメに戻り海に帰っていくシーンを見て気持ちはコロっと変わりました。

『このカメ、最初から分かってたんだな。

男が手作りのイカダではどこにも辿り着けず死んでしまうことを。』

直感でそう感じました。

海よりも深いような、慈愛に満ちた寛大な愛・・・男女の愛を超えた人間愛すら超えて、いや種別をも超えた生物愛とでもいうんでしょうか。

とても大きくてあたたかい心に触れられるラスト。

少し寂しくも優しく清々しい気持ちになれました。



また、カメの気持ちとしては

『島の外は危険。

この島は泉もある、動植物もいて食べ物もあるし人間も生活ができる。

この人の最後まで寄り添うわ。』

こんな感じだったんじゃないのかな。

よほど年老いていない限り

カメの方が確実に長生きだしね!

また、いつから恋になったのか

この男の何に惹かれたのか・・・

それを言ったら野暮ですね。

恋ってしちゃうものですからww

そんな感じの理由から私は

イカダはカメが壊したんだろうな

と推測しました。

・・・まあこんな考察自体野暮なんですけど。

でもこういった考察、自分なりにしてみるとなかなかおもしろいですよね。

人によって意見が違ったりして、そこもまたおもしろい。

もし公式で正解を発表して自分の予想などが違っていたとしても、自分が感じることを大切にしたいですよね。

評価

★★★★☆

セリフなしで、ここまで人やカメの心情を直感的に伝えてくるのは凄い

子供が旅立つ決意を二人に告げるシーンは

『僕はこの島を出ていく。』そんなセリフが聞こえてくるかのようでした。

また、島の自然が自然。美しく脚色していないところがいい。

『そのまま描きました!え?美しい?それは海も植物も、元々美しいから。

そんなこと誰も言ってないと思うけどw

そのくらい、気づかないくらい自然に描かれている。

美しいだけじゃない、自然の怖さもしっかりと描かれています。

そして観終わったあとの心の清涼感がいい!

いつの間にか心洗われちゃった・・・

そんな感覚が心地いい映画でした。

不満をあげるとしたら最初に書いたように、長編アニメとして観るとちょっと物足りない感じ。

優秀なアニメ映画が多すぎるだけな気もしますが・・・

言葉多い、しゃべりまくりマシンガントーク、展開が次から次へ!

そんな映画疲れる、そんなの観る気分じゃない・・・って方。

またはそんな現実を送っている、現在人生ハチャメチャ展開ステージの方。

頑張っている皆さんにおすすめな一本です。

絵本もあるんですね

茄子アンダルシアの夏
スペインの茄子って黄色なの?『茄子 アンダルシアの夏』『茄子 スーツケースの渡り鳥』感想・評価おすすめ劇場アニメ作品『茄子アンダルシアの夏』と、『スーツケースの渡り鳥』。どちらもとってもおもしろい中編アニメ作品。数多くのジブリ作品の作画監督や原画を手掛けた高希太郎監督のこの作品はほぼジブリと言っていい絵柄とクオリティの高さです。...
こちらの記事もおすすめ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。