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おすすめ邦画!(怖くない暗くないグロくない方の)岩井俊二監督作品おすすめ3選!

花とアリスの一場面

代表作『Love Letter』のアンサー作品『ラストレター』が公開中の岩井俊二監督。

私が10代の頃にとても好きだった映画監督です。
歳を取るにつれ何となく離れていって(新作がそんなにでなかったこともあるかな)
最近はすっかり忘れていたんですが・・

先日何の気なしに観た『花とアリス殺人事件』がびっくりするほどよすぎて、かなり久々に再びハマってしまい、過去作を次々に観てしまいました!

エンタメよりややアートに寄せているところがあり、独特な作風ということもあって好き嫌いがはっきり分かれる監督ですよね。
『スワロウテイル』とか『リリィ・シュシュのすべて』とか、グロさありのショッキングで退廃的雰囲気の作品も有名なので苦手意識を持っている人も少なくないはず。

そんな岩井俊二監督作品ですが、ちょっとコミカルでリアルな日常が描かれた安心して観られる作品もあるんです。

今回はそんな”怖くない暗くない方の”岩井俊二監督のおすすめ作品を紹介していきます!

岩井俊二監督おすすめ作品その①『花とアリス殺人事件』

はい、再びハマるきっかけとなったこちら『花とアリス殺人事件』
岩井俊二監督作品としては初のアニメーションです。

この作品で採用された”ロトスコープ”という、実写を撮影してからそれをトレースしてアニメにする(+CG)、という恐ろしく手間がかかりそうな技法についてはいたるところに情報がありますので私は書きません(笑)
が、感想だけ言うと、新しい感覚のアニメーションで新鮮でした!

花とアリス殺人事件のタイトル

『花とアリス殺人事件』は実写映画『花とアリス』の前日譚!

『花とアリス殺人事件』は、同監督作品の2004年の実写映画『花とアリス』の前日譚です。

描かれているのは花ちゃんとアリスちゃんの出会い。
実写でそれぞれ役を務めた鈴木杏と蒼井優が声をあてています。
・・てかみんな出てますね!
(2004年の作品の前日譚を同じ俳優で作るにはこのロトスコープという方法がベストだったんでしょうね)

脇役もほぼそのまんまの配役、ファンにとって嬉しいポイント!
風子ちゃんは別の女優さんになっていました(花とアリスでは黒澤愛さん、こちらは清水由紀さんが担当)
追加のキャストで担任の先生役に黒木華・ユダ君役に勝地涼・むつむつみ役に鈴木蘭々が出ています。

アニメを観るというより岩井俊二作品を観る、という感覚

アニメ好きとして『アニメに声優じゃない俳優を使うの反対!』を散々言ってきた私ですが、この作品はほぼ全員、俳優さんが声をあてています。が、まっっったく気になりませんでした。

みんなうまいから?ロトスコープだから?
アニメだけどアニメじゃないみたいな感覚でした。

構図とか、カメラワークにところどころ”岩井俊二監督作品っぽさ”を感じられるからかも?
きっと作画がどうとか声優がどうとか、そんなことにこだわる作品ではないんですよね。
普段アニメを観ない人こそ観てほしい作品です!

個性派女子中学生がめちゃくちゃリアル!

実写『花とアリス』では高校生でしたが、こちらは中学生。

いきなりですが、”なんかちょっとふわっと浮いてる女子中学生”っていませんか?(笑)

ドラえもんみたいに地面から数センチ浮いているような・・
って実際は浮いてないんだけど、そのくらいの年頃の女子でまだ世の中を知らない怖いものを知らない、やたら元気・・そんな感じの子になんとなく浮遊感を感じるんですよ。

花ちゃんとアリスちゃんにもそれを感じます。
もちろん落ち着いている中学生もたくさんいると思うけど、私自身中学生の頃は浮遊していたので(笑)主人公ふたりとめちゃくちゃ波長が合いました。
ちょっと個性派寄りの女子中学生ふたりがとてもリアルに描かれています。

『花とアリス殺人事件』という安易なタイトルがまた中学生らしくて最高にマッチ!

”岩井俊二監督ってなんでこんなにJCのことが分かるんだ・・!?”
って感じですね。

私のような大人が観たら懐かしい感覚に浸れるはず・・!
また、脇役の大人たちがいい!!アリスの母親は相変わらずですが・・
特にタクシーの運ちゃんが手袋外すシーンが好きです(みなさんも観たらきっと納得なはず・・!)
あとラーメン屋のお兄ちゃんたちも。ブランコのシーンも好き。

アリスの母親のダメっぷりとか、転校生のアリスがちょっとハブられ気味だったりオカルトちっくだったりとか・・

序盤少し嫌な気分になりますが、ちょっとだけがんばって観続けてください(笑)
かわいくて懐かしくてちょっと不思議。ほっこりできる素敵な作品!
現在の私が一番好きな岩井俊二監督作品です!

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岩井俊二監督おすすめ作品その②『花とアリス』

”『花とアリス殺人事件』を見たらこりゃもう見返さなきゃ!”
と、立て続けに鑑賞。実写の『花とアリス』。
(こちらの方が公開は11年も前だけど、時系列としては正解!)

観たのは15年ぶりくらい?
2003年にキットカットの日本発売30周年記念で、ショートムービーがWEB公開され、翌年2004年にこの長編の劇場版が公開されました。

主演二人がめちゃくちゃいい!17歳の鈴木杏・19歳の蒼井優。

花とアリス・電車のシーン

アリス・・蒼井優、花・・鈴木杏。
これはこのふたりを観る映画です!
今作最大の見どころ、花が秘密を打ち明けるシーンアリスのバレエのシーンがとても良い!

蒼井優ってめちゃくちゃ身体能力高いですよね。実際バレエ習ってたんですよね。
フラガールもいいしこちらもとても良いです!
それから私がとても好きなのがキットカットのCMオーディションのシーン。

芸能事務所にスカウトされたアリスがオーディションに行くんですけどね・・
アリスがまあかわいくてかわいくて・・かわいすぎて笑っちゃいます(笑)
一瞬のシーンなので鑑賞の際はお見逃しなく!

前日譚『花とアリス殺人事件』にうまく繋げている!

中学生の頃は浮遊していたふたりもこの『花とアリス』では高校生になっていてちゃんと地面に足がついています、たぶん。いや、まだたまに浮いているかな?(笑)

お互いの制服姿に『似合わね~』とか、バレエ教室の風子ちゃんの”花屋敷”の話とか。

アリスが父と食事するお店も同じところが出てきたり・・
ああ、ここから過去に広がっていったんだな~、と自然に繋がる感覚があります。
あ、でも製作はこちらがだいぶ前なので『花とアリス殺人事件』での拾い方がうまかった、って感じですね。

ちょい役の脇役が豪華でした!

『花とアリス』の脇を固める俳優陣が豪華なんですよ。

殺人事件の方でも声優で出ていた、平泉成・相田翔子・木村多江の他に、阿部寛・大沢たかお・広末涼子・伊藤歩・中野裕之・大森南朋・ルー大柴・叶美香・テリー伊藤・・・
知ってる顔がたくさん出てきました。虻ちゃんもいたな。

探してみると楽しいかも♪
ちなみにですね、風子ちゃんはけっこう目立っているんですがあまり情報が出てこないんですよね。
この『花とアリス』でデビューした”黒澤愛”さんって人なんですが、本当に情報が出てきません。
『花とアリス殺人事件』でも風子ちゃんは出てくるけど、声は別の女優さんが担当していて、出演作はこの一作だけなのかも?
なんだか気になる存在の役柄でした。

久々に観たけれど本当に楽しめました!
15年前に観たときの記憶が薄いんですけど、確かその時も『宮本先輩のどこがそんなにいいんだろう・・』と思ったことだけは覚えています(笑)

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岩井俊二監督おすすめ作品その③『四月物語』

花見ができないなら『四月物語』を観ればいいじゃない

四月物語・引越しのシーン

『四月物語』はその名の通り四月のお話。

東京の大学へ通うため、主人公の卯月が北海道から上京するシーンからはじまります。
(卯月役の松たか子を見送る松本家が勢揃いしてて豪華!)

引越しのシーンではちょうど桜が散る時期、東京なら四月はじめ頃。
新海誠監督も影響を受けたという岩井俊二監督の映像美が堪能できます。
これ観て秒速5センチメートルとか考えたのかな?

出てくる人がみんな若いよ~

1998年公開のこちらの作品。
俳優さんたちの若かりし頃が拝めます。

だって松たか子さんが”たか子ちゃん”って感じで、18歳の役で大学の先輩に津田寛治と田辺誠一がいるんですよ?

田辺誠一、爽やかな青年でした!
まさかこの頃、何十年後に”画伯”なんて呼ばれることになるとは・・
だれが予想できたでしょう・・?(笑)

田辺誠一作・かっこいい犬

ストーカー?この主人公なら全て許される・・!!

そんなにガツンとしたストーリーはないこの『四月物語』。
主人公・卯月が進学する大学を選んだ理由がなかなか不純でして・・
まあ普通にストーカー行為ですよね(笑)

でもね、この主人公なら全然許せる!
初々しくて瑞々しくて、本当いい子!
若かりし頃の松たか子さんが好演されています。

序盤の引越し業者の手伝いを頑張ろうとしている(でも全然手伝えてない)ところとか、ほわっとした気持ちになれます。かわいい・・(笑)

たぶん『武蔵野』という地名のイメージを底上げしたであろう作品

武蔵野市あたりって人気がありますよね。

最近変動しているようですが住みたいまちランキングでいつもナンバー1だった吉祥寺もあるし。
この作品ほど”武蔵野”というワードを連呼している映画はないでしょう。
きっとイメージアップしたはず・・・!

この作品以前から武蔵野市が人気だったかどうかは知りませんが(笑)

なんだかんだやっぱりオシャレだよね~岩井俊二監督作品

その昔友達の”オリーブ少女”が好きだった作品だけあって、オシャレさがありますね~
手持ちカメラの感じも淡い色合いも素敵。

オープニングの字体とかメイクとかはさすがに古さは感じるところもあるけど、卯月ちゃんが本屋さんに行く時に来ていく丈長めのワンピースに白スニーカー、で、最後に赤い傘。

この感じは今見てもかわいいな~オシャレだな~って感じです。
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今年1号限定で復刻版?が出たolive。
発売前はいろいろ言われていたけど、変わらぬイメージで嬉しいです♪

おまけ『6月の勝利の歌を忘れない』

おまけは映画ではありません。
日韓W杯のサッカー日本代表のロッカールームなどを映したドキュメンタリー。

サッカー好きには有名な作品ですが岩井俊二監修って知っていましたか?
編集の仕方がいいのかな、おもしろいんですよね~!
みんなの素顔が見られる・・

有名なプールのシーンと故・松田直樹がマッサージを受けているシーンと小泉元首相が登場するところとまつ毛の話が好きです。(マニアックすぎる!)
試合のシーンは権利の関係でイラストですが・・
(あ、あれこそ”ロトスコープ”なのか?と今気づいた!)
十分熱気がよみがえります。
懐かしさに浸れる一本!

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おわりに

おすすめなのか感想なのか分からない文章になってしまった♪

好きなものはこうなってしまうので、仕方ない仕方ない・・

今回紹介した岩井俊二監督作品はどれも濃いストーリーがあるわけではないそこまでがっつりストーリーがあるわけではない、なんてことないお話です。
(どれも気持ち悪いシーンは若干あるけど・笑)

独特ワールドは控えめ、グロかったり怖かったりは全くないので岩井俊二監督が苦手な方も是非チャレンジしてみてくださいね!

ではでは~

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