今回はセンス抜群な独特で個性的な作風が人気のオシャレ漫画家を選りすぐって紹介します。
”オシャレ”って人それぞれですが、今回おすすめするオシャレ漫画のイメージとしては、
ファッション系・デザイン系・美術系などなど、
”アート寄りオシャレ女子の部屋の本棚にありそうなセンスよい漫画”
といったところでしょうか。
シュールレアリスム・ソフトガロ・ネオガロ・・などと言われるのジャンルに近いイメージの作品を紹介していきます。
ほぼ短編作家・一冊完結ものが多いので気軽に読みやすいですよ。
おすすめオシャレ漫画!
宮崎夏次系(みやざきなつじけい)
『僕は問題ありません』宮崎夏次系
宮崎夏次系の奇抜な世界へようこそ!
よくありそうな日常風・どこにでもいそうな人物風。
そこにシュールな設定&展開が繰り広げられる・・
好き嫌いがはっきり分かれる、そんなパンチが効いてる作風の宮崎夏次系さん。
美大出身の個性派漫画家です。
シュールな中にも繊細な心理描写に共感ポイントがあり、気がつけば独特の世界観にどっぷりつかれます。
ふっと笑えるギャグもいい。
この”僕は問題ありません”は読みやすい方なので宮崎夏次系入門としておすすめです。
宮崎夏次系その他の作品・・
『変身のニュース』『夢から覚めたらあの子はきっとうまく喋れない』『なくてもよくて絶え間なく光る』『培養肉くん』
などなど。


試し読みあり↓

町田洋(まちだよう)
『惑星9の休日』町田洋
2013年にこの『惑星9の休日』でデビューした町田洋さん。
経歴があまり明かされていない漫画家さんですね。
こちらは、空の星”惑星9”という辺境の地を舞台にしたショートストーリー集です。
デフォルメが強いすっきりした線画・大胆な構図。空間の描き方が壮大で心地良い。
”惑星9”の質感まで伝わってきます。
SFファンタジーでありながらそれぞれの登場人物の日常の物語がスッと心に入ってくる、読後感のいい一冊です。
町田洋その他の作品・・・
『夜とコンクリート』『自転車泥棒』『砂の都』



熊倉献(くまくらこん)
『春と盆暗』熊倉献
2014年にアフターヌーン系列でデビューした作者初の連載作&単行本です。
ぱっと見た印象で”普通の日常系かな~?”と油断することなかれ。
突飛なファンタジーが突如顔を出す不思議なラブコメ作品です。
登場人物がかわいくて魅力的なのがいい!
読みやすくて万人におすすめできる一冊。おもしろいですよ~
熊倉献その他の作品・・
『ブランクスペース』



西村ツチカ(にしむらつちか)
『さよーならみなさん』西村ツチカ
絵柄や色づかいが良すぎて”THE飾りたい漫画”!
こんな感じの世界観、オシャレ女子はみんな好きでしょ?
ってことで画集を出す程の人気ぶりの西村ツチカさんの絵。
それが一コマ一コマつながっていくので、好きな人にはたまりません。
お話の展開は感覚的で奇抜なところがあり、悪く言ったら不親切・・
ですがそれがまた”とらえどころのない魅力”をかもし出しています。
西村ツチカその他の作品・・・
『西村ツチカ作品集仲良し団の冒険』『西村ツチカ短編集アイスバーン』などなど



コマツシンヤ
『8月のソーダ水』コマツシンヤ
青を基調とした涼やかな色使いにかわいらしい絵柄。
なんとこちらはオールカラーの短編集なんです。豪華だ・・
丁寧に描かれた一コマ一コマにかわいらしいコマツワールドが広がっていて、隅々まで眺めたくなるような漫画です。
”ガロ”の後継雑誌と言える漫画誌”アックス”でデビューしたコマツシンヤさん。
いわゆる”ガロ系漫画”って危険なニオイ(?)がする作品が多く存在しますが、こちらは子供にも好まれるようなかわいい世界観ですね。
コマツシンヤその他の作品・・・
『睡蓮気候』『ミライノイチニチ』『つるまき町夏時間』



panpanya(ぱんぱんや)
『2匹目の金魚』panpanya
細部まで緻密に書き込まれたどこか昭和レトロ風・退廃的な背景に、デフォルメされたかわいい人物という不思議な組み合わせ。
ご本人は特に影響された漫画家はいないと語っているそうですが、夢と現実が混ざった奇妙な世界観の作品は、昔のガロに掲載されていても全く違和感がなさそうですよね。
着眼点がすばらしく忘れてしまった子供の頃の感覚を思い出すようなノスタルジーも感じられる、個性的な作風の短編漫画家さんです。
panpanyaその他の作品・・・
『足摺り水族館』『蟹に誘われて』『枕魚』『グヤバノ・ホリデー』などなど



佐々木充彦(ささきみつひこ)
『インターウォールinterw @ /// 』佐々木充彦
会社員時代から数年かけてコツコツと書き溜めたというデビュー作・インターウォール。
なんと608ページの大作。まるで辞書のような一冊。
しかもしかもオールカラー!!・・という圧巻の力作です。
大きな一コマに細部まで細かく丁寧に描かれた絵、感覚的で詩的なSFラブストーリーが展開されます。
カラフルで壮大な絵本のような一冊。
次回作も期待しちゃいますね。


市川春子(いちかわはるこ)
『虫と歌 市川春子作品集』市川春子
星野源さんのジャケットイラストを手掛けたことでも有名な市川春子さん。
手塚治虫賞の受賞歴もあり、今回紹介している中では知名度も人気も高い漫画家さんです。
あっさりとした淡白な絵柄に時々気持ち悪~い(虫とか人体的なものとか・・)表現のギャップが独特で、唯一無二の世界観。
そしてこういったジャンルの漫画らしからぬ、理系の人物など登場するあたりかなりの”非凡人感”が感じられます・・
ストーリーはどこか儚げ、切なくあたたかいお話が多く感動的。
じんわり響く余韻を味わえます。
市川春子その他の作品・・・
『25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ』『宝石の国』


星野源公式サイトのトップページを飾りました

横山裕一(よこまやゆういち)
『トラベル』横山裕一
これはマンガなのか・・・!?
”ネオ漫画家”という新しいジャンルを確立させた、美術家としても活躍するアーティスティックな漫画家、横山裕一さん。
ストーリーが展開されるわけではなく、どこか人工的な風景やデザインが擬音語とともにスピーディーに展開されていく、という独特の作風。
う~ん、大衆向け漫画とは真逆位置にあるもはや芸術作品ですね!
でもなぜだかとってもクセになる・・!
横山裕一その他の作品・・・
『ニュー土木』『ファッションと密室』『アイスランド』などなど



久野遥子(くのようこ)
『甘木唯子のツノと愛』久野遥子
多摩美術大学グラフィックデザイン学科の卒業制作『Airy Me』が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞を受賞、映像作家&漫画家として活躍する久野遥子さん。
『甘木唯子のツノと愛』は初の単行本ですが、絵柄はかわいくも画力めっちゃ高!
あらゆる曲線が美しい、ハイレベルな絵の短編集です。
これ色付きのアニメにしてほしい~!
久野遥子その他の作品・・・
『ガラピコぷ~』オープニング映像
『花とアリス殺人事件』ロトスコープアニメーションディレクター


まとめ
今回はセンス抜群!オシャレな漫画家を紹介してきました。
なかなかこのブログに似つかわしくない、オシャレ記事になりました!
短編作家・短編集が多く手が出しやすいのでぜひチェックしてみてください~!
そのうちガロの記事でも書こうかな~
↓ってことで書いてみました

まったね~♪